昨日、頭痛の相談をいただいて、
ああ、そういう時期だったな、
と思いました。
「そういう時期」
というのは、
これからくる梅雨の時期、
雨の降る日は
気圧の変化で頭痛やめまいが
起こりやすいのです。
(文字で読むのが面倒な方は、
動画をつくったので、動画をご覧ください。)
頭痛は、ほとんどの場合、
頭部の血行不良で起こります。
体と頭部の間をつなぐ血管で
血液の流れが悪くなると、
頭部に届く血液の量が滞り、
危機的状況となっていることを
体が信号として発しているのが
頭痛です。
気圧の変化で頭痛が起こる場合。
体が内耳(ないじ)で気圧の変化を感じる
↓
交感神経が活発になる
↓
ノルアドレナリンという神経物質が分泌される
↓
体温が上昇する、血管が収縮する
というプロセスで、
血液の流れが滞り、
それが頭痛やめまいという
症状になります。
でもこれも、
気圧のせいばかりとは
いえません。
姿勢も大きくかかわっています。
頭部への血液供給を行う
総頚動脈。
この血管は首の前から側面をたどって
頭部に到達します。
この血管が収縮、つまり縮んで
狭くなってしまうので、
頭部に届ける血液の量が減ってしまうのです。
気圧に影響されるとは言え、
それだけで頭痛が起きる、
とは言いにくい。
総頚動脈の上に重なっているのは、
胸鎖乳突筋。
そして、
頸椎の一つ一つにある穴を
糸で通していくように通って
頭部に血液を届ける、
椎骨動脈。
これらの組織が
姿勢が原因で起こる
頭痛に関わります。
首の骨、頸椎は本来、
首の骨と筋肉は
頭が落ちないように
がんばるしかありません。
胸鎖乳突筋は
精一杯縮んで力を発揮します。
その下を通る総頚動脈は、
胸鎖乳突筋に圧迫されて狭くなり、
血液が通る量が減ります。
頸椎が本来のカーブを失うことにより、
椎骨動脈も通りにくくなり、
血液の流れが悪くなります。
気圧の変化だけでなく、
これだけの条件が重なれば、
頭痛を感じる状態になると思います。
では、その頭痛、
どうやって解消しましょうか?
姿勢が原因で起こっているのなら、
重い頭を支えている状態を
やめればいいのです。
体を休めましょう。
硬めの場所にあおむけで、
首の下にバスタオルを巻いて作った枕を
敷いて寝ます。
頭の下に枕なんか敷いたらだめですよ。
こうなっちゃうんで。
より首がつらくなります。
首に枕を当ててあおむけになれば、
首の骨と筋肉を休めることができます。
痛みがある時は、
痛みが出る前のなんらかの行動や
姿勢に無理が出てきている、
というシグナルです。
体からの言葉を
しっかりと受け取って、
対応することがだいじです。
頭痛は他の病気の予兆のこともあるので、
姿勢が原因で起こる頭痛を
「どうせいつもの」
と慣れて放置したりせず、
本当に深刻な問題の予兆を発見することが
できる状態にしておきたいものです。
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ありますからね。
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