お母さんはまだ休まなきゃダメだから救急車に乗れる家族をすぐに呼んでください!
部屋に戻り震える手で義実家に電話をすると夫が出ました。
おはよー!これからみんなで顔見に行こうと思ってたんだよー!
明るく話す夫に
早く!赤ちゃん!!救急車でつれてかれちゃうから!心臓が変なの…しんじゃうかもしれない…誰か早く来て!!
と泣きながら伝え電話を切りました。
事の重大さに夫は何も聞かずわかった。すぐに行く!
と義父と一緒にすぐに駆けつけてくれました。
小さな産院でしたからNICUは無く。すぐに提携のNICUのある病院に救急車の要請をしたのですが空きがないということで断られてしまいました。
SPO2が80を下回っていて猶予は無い危険だ!と院長先生が一生懸命電話で伝えてくれていたのですが空きのある病院が見つかったら折り返すからしばらく保育器内の酸素濃度を30%に上げてSPO2が上がらないか様子を見てくださいと言われてしまいました。
すぐに設定を変えるもSPO2は全く上がらず70…68…とどんどん低下して行きました。
先生達がすごく慌てていたのを覚えています。私は保育器から手を入れて赤ちゃんの意識がなくならないようにずーっと声をかけていました。
9時、ようやく救急車が到着しました。
夫が乗る予定でしたが
お母さん乗っていいよ!行きたいでしょ?
と先生に言われ産後12時間しかたっていませんでしたが私が同乗することになりました。
この時きっともう助からないのかもしれない。だから乗せてくれたに違いない…。と思いました。
それだけ先生や看護師さん達の雰囲気が違いました。
お産に立ち会ってくれた助産師さんは朝ごはんのパンとゆで卵をビニール袋に入れて持たせてくれて
よくあることだから
ちゃんと検査すればすぐに帰ってこれるよ。
お昼ご飯用意しておくから戻ってきてね。
ペンとノート持って!しっかり先生のお話聞いてきてね!
と言って送り出してくれました。
私にとって初めての救急車がまさか娘とだなんて
全く考えもしていませんでした。