もはや趣味。 | 原元美紀 オフィシャルブログ 「原元美紀のミキペディア」 Powered by Ameba

もはや趣味。

ことの発端は、

左右の耳たぶの大きさが違うこと。

 

33歳の時、

厄祓いのつもりで開けたピアス。

明治神宮に厄祓いに行ったその足で

原宿の皮膚科で

ファーストピアスを開けた。

 

でも、耳たぶの中央に

開けてもらったところ、

ピアスの高さが段違いになっていた。

 

悔しくて、

片方を自分でピアッサーを買い開けることにした。

 

ピストルみたいな形の

ピアッサーの引き金を引くと

耳元でガチャン!

ととてつもなく大きな音が響いた。

 

目を開けてみると、

高さは良いけど、

ピアスは斜めに突き刺さっていた。

びびって腰が引けたせいで

きっと曲がってしまったんだ・・・。

 

気に食わないので、

またピアッサーを買って来て

今度は正しい位置に慎重に開けた。

ガチャン!

聞き慣れた音。

しかし、目の前の三面鏡に血飛沫が飛び散った。

 

私の耳たぶはわずかな期間に

何度も穴を開け、

薄い皮膚の下に

行き場のない血を溜め込んだ

破裂寸前の風船と化していたようだった。

 

ともあれ、ピアス位置は落ち着いた。

 

それ以降、

つい他人のピアス位置を

チェックする癖がついて数年。

 

TVで見かけた

とある著名人のピアスに惹きつけられた。

真っ白な小ぶりのパールのピアスが

耳たぶからこぼれ落ちそうな位置についている。

なんて上品なんだろう・・・。

 

その日のうちにマツキヨにより

数年ぶりにピアッサーを買った。

 

ガチャン!

失敗。

淵すぎて外れた。

 

でも、ピアッサーは

余分に買ってある。

ガチャン!

満足。

 

私の小さな耳たぶの淵ギリギリに

開けることができた。

 

それから時が流れ、

年齢とともに大ぶりのピアスをしたくなった。

でも耳たぶギリギリの穴に刺したピアスは

バランスを欠いてひっくり返ってしまう。

 

仕方ない。

またピアッサーの出番か。

 

今度はAmazonで注文。

 

翌日には届いた。

 

ガチャン!

失敗。

老眼が祟り、手元が狂った。

 

2度失敗し、

 

あら?

この穴ちょうど良い位置にあるんじゃない?

 

33歳の時に開けた

あの穴を使うことにした。

 

試しにプスっと刺したら

針がスッと飲み込まれていった。

 

20年も前に開けた穴が

ちゃんと今でも貫通していることに驚いた。

 

それにしても20年間穴あけ工事を

繰り返しため、

私の耳たぶは穴だらけ。

そのうち大きな一つの穴になって、

キャンドル・ジュンさんみたいなものを

刺して埋めるのではないだろか。