母の二十回忌でした。
母の二十回忌でした。
2003年のこの日が人生で一番辛かった日です。
雨の日の夜、
自転車同士がぶつかり、
母は投げ飛ばされ頭を打ち脳挫傷で
亡くなりました。
辛すぎて記憶がところどころ飛んでいますが、
あの日、病院の廊下で、
「嫌だ。嫌だ」と泣き叫ぶ私を姉が
ズルズルと引きずっていった
廊下の固さは覚えています。
大事な母親がこんな形で
人生の幕を下ろすことが受け入れられずにいました。
でも、時折母が夢に出てきたりして、
20年の間ずっと私はあの世とこの世の淵に
立っている感覚です。
それまでは生者の世界しか知らず、
今はどちらの世界にも首を突っ込んでいる感じ。
心の中にいるのなら、
ずっと一緒だなと思えるようになりました。
肉親を亡くした人は
みんなこんな感覚になるのかな。
お仏壇に話しかけるあの感じかな。
今自分が生きているのも偶然だし、
これからどのくらい生きるのかもわからない。
でも、「この世は舞台。人はみな役者」
(シェイクスピア)、