最近、ラブストーリーを、見ていない。

映画でもテレビでも、最近は本気のラブストーリーが少ない!
日本人は、ベタを通り越して少々あざといくらいの、
いわゆるメロドラマが大好きだったはずなのに。。
ま、私はあまりベタベタなのは苦手ですけどね。


というわけで、

私が大好きな「超切ないラブストーリー」映画を2本。

ちなみに2本とも、アニメーションです。



秒速5センチメートル』

どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか






一人の少年を軸に、3つの物語からなる連作短編アニメーション。

小学校の卒業をきっかけに離れ離れになった貴樹と明里。
両親の転勤でさらに遠くへ引っ越すことになった貴樹は、
明里に会いに行く決心をする。


その瞬間、永遠とか、心とか、魂とかいうものがどこにあるのかわかった気がした。
13年間生きてきたことすべてを分かち合えたように僕は思い、
それから次の瞬間、たまらなく悲しくなった。
明里のそのぬくもりを、その魂を、どのように扱えばいいのか、
どこに持っていけばいいのか、それが僕にはわからなかったからだ。
僕たちはこの先もずっと一緒にいることはできないと、はっきりと分かった。
僕たちの前には未だ巨大すぎる人生が、茫漠とした時間が、
どうしようもなく横たわっていた。




こんなに胸がしめつけられた映画は初めてで、
言葉で言い表せないほど、切ない気持ちになりました。
上記のセリフは貴樹が明里に再会したときのもの。
思い返すたびにグッとくる映画。

3本とはいえ、1本が長くないので、90分ぐらいで観れます。
次に紹介する作品も同様ですが、映像が素晴らしく美しいので、
どちらもブルーレイで見て欲しい一作です。




『言の葉の庭』

”愛”よりも昔、”孤悲”のものがたり





靴職人を目指す高校生のタカオと、教師ユキノ。
ある雨の日に庭園で出会った二人は、それ以来何度も再会するように。
いつからか、ユキノのために靴を作り始めたタカオだったが、
ユキノが自分が通う高校の教師であることを知り、困惑する。


俺が何かに、誰かに憧れたって、
そんなの届きっこない、かなうわけないって、
あんたは最初からわかってたんだ。
だったらちゃんと言ってくれよ。
邪魔だって、ガキは学校に行けって、俺のこと嫌いだって。
あんたは一生ずっとそうやって、大事なことは言わないで、
自分は関係ないって顔してずっとひとりで生きていくんだ!!!




ああああああ!!!!涙涙涙
これは物語の最後のほうに出てくるタカオのセリフです。
溢れ出した言葉がとまらず、想いが爆発する瞬間。。。

梅雨の時期に公開された映画でもあり、
二人の繊細な心の揺れ動きが雨模様に投影されているようで、
これまた途方もなく切ないラブストーリーです。
これぞ恋、いや恋物語というのがふさわしいかな。



こちらの2本、見ると私は絶対に泣いちゃいますから、
ひとりでこっそりブルーレイで見たいですわねアセ


それにしても「秒速5センチメートル」といい、「言の葉の庭」といい、
この監督はなぜこうも人の心を繊細に描けるのでしょう?
とても男性が作ったとは思えませんっっ。

次回作「君の名は」の公開はいよいよ今夏。
今から楽しみでしょうがないにこ