前の記事を書いて思い出してしまった兄ネタ。
一応、兄のために弁明しておくと、兄がいたのはフランス語圏の都市で日本人留学生が少なく、ガッツリ英語のみで生活していました。
日本語で話すのは、家族との電話のときぐらい。
つまり、多少日本語に不自由していた状態だと思ってください。
あれは、兄がカナダから帰国して早々のこと。
余命を宣告されて入院していた親戚のお見舞いに、二人で行くことになりました。
深刻な病気のお見舞いというのは、ただでさえ気を使うものですが、入院していた方の性格を考慮し、ご家族は病名を告げない選択をしていたので、通常より緊張を伴うものでした。
お見舞いの品を用意して病院へ向かい、病室のドアを開けて、思いのほか元気そうな親戚の様子にほっとしたのもつかの間。
兄たる自分が、少しかしこまった挨拶をせねばと、無用な気負いをしたのか、開口一番・・・
兄 「このたびは、ご愁傷様です。」
やーめーてーーー
いやいやいやいやいやいや。
お兄ちゃん、その言葉、今一番使っちゃダメ!!!
変な汗をかきながら、必死にフォローしたのを鮮明に覚えています。
いっそ、他人のフリをしたかった(←親戚の前なので無意味)。
病室を出るまで、兄が悪気なく何かやらかさないかヒヤヒヤしどおしでした。
ぎゃー、もうその言葉はご勘弁!