誰だって病気になれば不安になります。
『自分の身体は大丈夫なのか?』
それが長引けば長引くほど、なおさら不安です。




私は息子のそんな気持ちに気が付かず
『病気さえ治せば元の生活に戻れる』
そう信じて、息子を連れて色んな治療の門を叩きました



特に息子の場合、起立性調節障害では?と気付くまでに4か月、実際に起立性調節障害の検査ができる(当時)唯一の病院で診断されるまでに8か月かかりました


その間、病院で検査しては『異常なし』
なのに身体はしんどくて…
外見からはわかりにくい病気なので、親からは『只のサボりでは?』と疑われ…


自分の身体が信用できない
親からは信用されていない
それが彼の心をどれだけ傷付け、蝕んだのか想像に難くありません


だけど彼は一切の弁明をしませんでした
ただ黙って私の後をついて来てくれたのです


その理由は『病気の自分が悪いから』
いつの間にか、悪いのは病気ではなく、彼自身になっていたのです



続く