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どうもどうも|д・)チラッ

特別編その1。最後です。 

言い訳は後程。 

 

皆様、画面を少し離して薄目にてご覧くださいませ。←面倒。

 

 

 

 

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同級生×同級生

 

 

 

目が覚めてまず視界いっぱいに飛び込んできたのは、皇かな肌色。

次に辺りを見回すと、自分の部屋とは違う真っ白な天井。

カーテンの隙間から差し込む光の量が、まだ朝の早い時間だと教えてくれる。

そして肌触りの良い上質なシーツと、身体に絡みつく少し重たいけど暖かい温もり。

ぼうっとする頭をゆっくり覚醒させ、昨夜最後の記憶を呼び起こす。

 

昨日は確か、同窓会で敦賀君に再会して…。

 

「…っっ!!」

 

状況を把握していくなかで思い出すのは、敦賀君の艶を含んだ眼差しと、熱い吐息交じりに私を呼ぶ声。

 

慌てて視線を下に巡らせると、お互いに何も纏わないままシーツに包まれ、さらに私は敦賀君に抱きかかえられた状態だった。 

身動きが限られたまま視線をあげ、彼の寝顔を確認した。 

 

高校の頃、校舎裏で何度か見た彼の寝顔。

まるで芸術品のように整った容姿に日本人とは思えない程手足の長いバランスのとれた体躯。

運動部に入っているわけではないのに、制服の上からでもわかるほどきれいに突いた筋肉に覆われた熱い胸板は頼もしく、誰にでも穏やかに接する態度は信頼も厚い。

当然のことながら彼に好意を寄せる女の子はとても多かった。

 

周りよりは大人びていたとはいえ、まだ少年の名残を残していた高校時代とは違って、精悍な大人の色気を纏った彼を正面から見つめた。 

 

そっと手を伸ばし、その頬に触れる。 

幼さが削ぎ落とされ、洗練された美貌。

きっとこの12年間だって、女性が放っておいた筈がない。

見えない彼の過去に嫉妬しても仕方がないけれど。

なんとなくモヤモヤして、つい薄い頬を摘まんでしまった。 

 

「ん…」

 

今の刺激で眉間に皺を寄せた敦賀君。

慌てて手を放しても、もう遅かった。 

 

「おはよう」

 

「ご、ごめんなさい…」

 

悪戯がばれた気まずさから真っ先に謝ると、敦賀君が笑ってその手を掴み、覆いかぶさってきた。 

そのまま降りてくる唇を受け止め、おはようのキスにしては些か濃厚なそれを交わした。

 

「ん…ちょっ…敦賀君…まって…」

 

深く絡ませた唇が離れ、そのまま彼の手が私の腰や胸元を辿ることに気づいて、慌てて止めた。

 

「なに…?」

 

なにその拗ねたみたいな不貞腐れた顔…。

可愛すぎる。

 

「う…あ、あの…敦賀君はこの12年

 

「君を思い出さない日はなかったよ」

 

ベッドの枕をいくつか重ね凭れるように起き上がった敦賀君は私を膝の上に抱き寄せ、私は後ろから抱き抱えられるように敦賀君の腕の中に納まった。

そうして始まる敦賀君の話。

 

 

高校3年生になるころには、既にご両親の住むアメリカへ留学することが決まっていたそう。 

あの夏、ご両親の元へ行った敦賀君が日本で暮らしたいと告げると、ご両親は彼に条件を出した。 

ひとつはアメリカでの大学卒業。 

もうひとつは、お父さんの持つ会社のひとつで一定の利益を上げること。 

 

 

「なんとか条件をクリアしたのが最近なんだ。でもおかげで日本に支社を作ることが決まって

 

思ったより時間がかかってしまった。

そう言った敦賀君だけれど、大学を卒業してから10年足らずで日本に支社を作るほどに業績を上げたなんて…。 

驚いて固まる私をよそに敦賀君は話し続けた。

 

「日本に帰って来たのはつい最近なんだ。やっと帰国できて、真っ先に君を探そうと思った。そしたら仕事先で偶然天宮さんに会って…」

 

その時に、私が未だにあの石を持っていることを知ったそう。 

 

「知った時は嬉しかった。何年たっても、君のことが忘れられなかったから…

 

私の身体に回された敦賀君の腕がぎゅうっと締まった。

首筋に触れる彼の柔らかい前髪がくすぐったい。

 

「夢みたいだ…また君と…」

 

絞り出すような敦賀君の声…。

 

「で、でもっ…がっかりしたでしょう…?」

 

「え?」

 

「だって…あの頃はまだ10代で、今はその…

 

あれ以来経験のない私は、年齢の割にはきっと彼を満足させられていない筈で…

 

「まさかっ!嬉しかったよ」

 

敦賀君は私を抱き上げ、向かい合わせに座らせる。 

敦賀君の腿の上に跨るような体制。 

急に近づいた綺麗な顔に、自分の頬が熱くなるのがわかった。

 

「言っただろう?そんな嬉しい告白…」

 

我慢できなくなる…

昨夜の熱を孕んだあの瞳で正面から見据えられ、言葉を失った。 

 

「さて」

 

真っ赤な顔で固まる私の唇にちょんと口づけて、私をベッドの上に座らせ、敦賀君はベッドを降りた。

 

「敦賀…君?」

 

「言っただろう?我慢できなくなるって」

 

そう言って敦賀君はバスルームへと向かって行った。 

少しの間、敦賀君の言葉を反芻して身悶えた後、私も急いで昨日来ていたワンピースを身に着ける。 

昨夜意識を失うように眠った私の身体は、敦賀君によって丁寧に清められたそうで、その事実を知った時には恥ずかしさでもう一度意識を失うかと思ったほどだ。

 

 

 

「あれ、もう着替えたの…?」

 

バスルームから出てきた敦賀君はなぜかその薄くて上品な唇を少しだけ尖らせ、凛々しく整った眉毛の端をわずかに下げた。 

次々に現れる新しい表情の敦賀君に、私の心臓は砕ける寸前だった。

 

「このリボンは、俺が結びたかった…」

 

ワンピースの襟元に結ばれたリボンをちょんと突つき、残念そうにそれに指を絡めている。 

 

「覚えてる?12年前は俺が結んだんだ」

 

「敦賀君も覚えていたの?」

 

「君との思い出を忘れる訳ないよ」

 

あの頃と同じように、少しだけ顎を上げた私の唇に敦賀君もそれを触れ合わせた。 

 

「これから、数えきれないくらいたくさんの思い出を

 

絡め合わせた掌の上に乗せられたのは、昨日敦賀君が左手に着けていた指輪。

そして、それより少し華奢なデザインの小さな指輪。

 

最初は軽く合わせるだけだったそれは、次第に深く熱く。

下唇を吸い、舌を絡め、お互いの呼吸を飲み込むほどに深く。

身体中から力が抜け、立つことも儘ならなくなったころ、解放された私から漏れるのは荒い呼吸だけ。

それでも名残惜しそうに私の唇を舐める敦賀君。

 

「愛しているよ。キョーコ」 

 

「敦賀君…」

 

額を合わせ、吐息が触れ合う距離で囁かれる想い。

 

「愛してる」

 

「な、なんで2回いうのっ…!?」

 

そう言ってもう一度触れ合う唇と唇。

 

「大事なことは2回言うのが日本の風習のだって社さんが言ってた」

 

「ヤシロさん…?」

 

「俺の秘書をしてくれてる人。今度紹介する」

 

 

 

高校時代のあの、裏庭を思い出すような穏やかな時間。

これからずっと続く。 

その喜びに、今度は私から彼に唇を寄せた。

 

 

 

 

fin

 

 



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パラレル☆MIX特別編その1、終わりました~v(。・ω・。)ィェィ♪

お読みいただきありがとうございます!

そしてなにより、リクエストしてくださって本当にありがとうで~すドキドキドキドキ

 

前半はとにかく書くのが楽しくって飛ばしまくった反面、桃な記事あたりからはもう捏ね繰り回し過ぎてなにがなにやら…アタヽ(д`ヽ彡ノ´д)ノフタ

 

某パン屋の妖精さんのごとく捏ねくりまわしました(;´・ω・)

読みづらい場面や矛盾点など、ツッコミドコロは満載かと思いますが、そこは目を細めて気付かぬフリをお願いいたします八(^□^*) タノム!!

 

さてこれからの予定ですが、次は我が家の2周年企画。

〖パラレル☆MIX特別編 その2~元カレ×元カノの場合~〗を予定しています。

あっ、でももしかしたら間にひとつSSを挟むかもです。

完全にその時の気分です。

 

それでは改めて、最後までお読みくださってありがとうございましたv('ω'*v)ピースピース(v*'ω')v

 

 

 

mami。