6月14日池袋スペースエモで行われたQ-pitch定期公演Vol.2の内容についてまとめていきます。

 

Q-pitch

 

本日初披露となった新衣装。

 

それに伴い公式ホームページやメンバーのTwitterアカウント画像も変わりました。

新衣装、新曲披露と同時に変えるのは仕事が早いですね。

 

細かいことのように感じるかもしれませんが

現場に行くことができなかった人にとっては

Twitterやホームページで変化を知ることになるので

このタイミングでの変更は

いい仕事をしてくれているな

と感じます。

 

これまでの写真がこちら。

 

Q-pitch

 

かわいい系を全面に押し出したスタイルだったのが

今回はガラッとイメージを変えてきました。

 

セットリスト

 

本日のセットリストです。

 

 

絶対S

しゃらら

Own(新曲)

moment

GGG

ハッピーエンドは夢じゃない

Own(新曲)

しゃらら

 

 

今回は前回のように企画はなく

パフォーマンス重視の直球勝負といったところ。

 

僕自身はMCがあってもいいと思うタイプですが

現状の彼女たちのMC力を考えたときに

変に企画に走るよりもパフォーマンス重視でいったほうがよさそうです。

 

 

対バンで3曲しか披露できないときに

バラードのmomentってなかなか入れづらいと思うので

定期公演のように持ち時間に余裕があるときは

毎回momentをやってもいいかもしれないですね。

 

 

8pitchにもファンが多い曲ですし

アップテンポの曲ばかりになると

緩急が付かないこともあって

中盤にバラード曲を置くのはいい構成だと思います。

 

 

そしてしゃららは2回目のほうが盛り上がりましたね。

 

これはなんとなく盛り上がったということじゃなくて

メンバーが2回目のほうが楽しそうだったから

それにファンも釣られて盛り上がったんです。

 

最後の曲ということでテンションが上がっていたのもあるんでしょうが

1回目のしゃららと2回目のしゃららの映像を比べてみて

自分たちの何が違ったのかは分析してみるといいですね。

 

 

今日のライブ盛りあがったよね

 

だけで終わってしまうと再現できません。

 

 

必ず根拠があるはずなので

映像に残っていれば見てみましょう。

 

 

 

動員数が多かった

今回のライブは率直に盛り上がっていました。

 

 

その原因は人が多かった。

 

 

当たり前ですが人が多いとライブは盛り上がります。

 

池袋スペースエモって結構狭い箱なんですが

今のQ-pitchの動員力を考えると

あれぐらいの箱で人が密集しているほうがいいみたいです。

 

 

物販列も長くて

 

どこの売れっ子アイドルだよ(笑)

 

って思ってしまいましたよw

 

 

価格も安いし、持ち時間も長いこともあって新曲披露もあるなら

8pitchにとってはおいしいイベントです。

 

 

定期公演2回目にして

 

これなら定期公演をやる意味があるな

 

と感じることができました。

 

新曲『Own』はアイドルロック

新曲『Own』が初披露されました。

 

Q-pitchの公式アカウントでも「アイドルロック」を掲げていたので

おそらく新曲はロックテイストだろうなと思っていました。

 

そして実際にアイドルロックといった感じだったわけですが、

Q-pitchというグループがどういうテイストでいきたいのか

よく分からなくなったなという印象があります。

 

 

現在の6人体制での初の曲となった『しゃらら』は

楽曲のテイストだけでなくプロフィールの画像を見ても

 

かわいい系のアイドルを表現したいグループなんだな

 

と感じたわけです。

 

 

それはそれでいいとしてその次の曲が

今回のアイドルロックという前回の楽曲とは

まったくテイストが違った曲を出してきました。

 

 

 

かわいい系でいきたいのか、

かっこいい系でいきたいのか、

 

いったいQ-pitchはどっちを向いているんだ

 

そんな気分にさせられます。

 

 

別に1つのグループにいろんなテイストの曲があっていいと思うんです。

 

 

AKB48の曲に『UZA』という曲がありますが

それまでのAKB48の曲とはかなりテイストが違ったので

Twitterを見ている限りではあまり評判がよくなかった。

 

 

でも似たような曲ばかりだと必ず手詰まりになる。

 

 

たまには王道アイドル曲とは違う楽曲も出していかないと

ワンマンライブをやるときにも楽曲に幅がなくなってしまいます。

 

 

ただそれはあくまでもたまに投げる変化球であって

メインはポニーテールとシュシュやヘビーローテーションといった

グループを代表する曲があってこそです。

 

 

しゃららがかわいい系の曲だったので

もう何曲かはかわいい系の曲でイメージを固めてもよかったと思っています。

 

 

アイドルロックというテーマが今回だけのテーマなのか

今後継続的にやっていくテーマなのか。

 

その点については今度の動向を見守っていきます。

 

たむらぱんからのメッセージ

 

新曲『Own』を披露するにあたって

 

榎本あやせから

「私たちはこのままじゃいけない。変わらなければいけない。」

という熱いメッセージがありました。

 

 

 

その言葉を受けて今回の『Own』という楽曲には

彼女たちの「変化」を表現する曲なんだ

という意味合いで受け取りました。

 

 

先ほど

Q-pitchはどういうテイストでいきたいのか分からない

と言いましたが、

作詞作曲を担当しているたむらぱんが

今のQ-pitchに感じたものがアイドルロックだった

というのであれば分かるんです。

 

たむらぱん

たむらぱん

 

 

楽曲の制作を一人に固定するからには

たんに事務所からのオファーされた曲を作るのではなく

今のQ-pitchのメンバーと向き合って

感じたものを曲に表現してほしいと思っています。

 

 

 

欅坂46の長濱ねるは作詞家秋元康から楽曲の詞をもらったときに

 

「秋元先生からの手紙をもらっているような気がする。」

 

と言いました。

 

長濱ねる(欅坂46)

 

 

秋元さんは欅坂46を見たときに

 

大人は分かってくれない

 

という思いをメンバーから感じたといいます。

 

 

そういう彼女たちの心の叫びを受け取って

書かれているから

 

サイレントマジョリティーであり

不協和音であり

エキセントリックのような

 

反逆的な詞になるのでしょう。

 

 

 

Q-pitchが今回の『Own』という曲で

アイドルロックという今までとは違うテイストを表現したのは

新体制で表現してきたものを否定しているわけではなく

 

今のままでいいのかな?

いいわけないよね。

私たち変わんなきゃダメだよ。

でも何をどうやって変えればいいんだろう。

 

そんなQ-pitchメンバーのモヤモヤした感覚を受けて

作られた楽曲なのであれば

新曲『Own』でアイドルロックを表現してきた意味も分かります。

 

 

 

Ownを直訳すると「自分の」となります。

 

 

これだけではよく分からないので

なんとか意味を汲み取っていきましょう。

 

 

誰かに何かをしてほしい

誰かには何もできない

忘れていたわけじゃない 私のownを

 

というのが歌詞です。

 

 

「自分自身」

「自分であること」

という意味がownには含まれているので

「本当の自分」みたいな意味になります。

 

 

独立とか、自立という意味もある言葉であるため

今までは運営が敷いたレールに乗っていれば

高く登っていけると思っていたけど

自分自身が変わろうとしなきゃダメなんだよ

っていう作詞家たむらぱんからのQ-pitchに対する

叱咤が込められたメッセージである。

 

 

そうやって考えると

一見、突飛な変化に見えるアイドルロックという路線も

今のQ-pitchにとっては必然的な変化であることが分かります。

 

 

『Own』の感想

 

ここまでQ-pitchの方向性の話をしてきましたが

榎本あやせとの握手会で新曲の感想を聞かれたので

 

う~ん、まぁ微妙やな(;^ω^)

 

と答えておきました。

 

 

答え方が難しいのですが、

別に悪いとは言ってないんですよ。

 

ただ、絶賛できる出来ではなかったので

歯切れの悪い答えになってしまいました。

 

 

ここまですでに述べてきたように

新曲『Own』は今のQ-pitchの現状を表現していて

 

変化しなきゃいけないけど、どうすればいいの?

 

といったモヤモヤした葛藤を表した曲だと解釈していますが

どうもイマイチ伝わってこない。

 

 

もちろんここらへんの感覚は

超主観的な解釈なので違った受け取り方をする方もいていいのですが

少なくとも自分にはそう感じたという話しです。

 

 

 

では、そう感じた理由は

 

Q-pitchのメンバーに表現力が足りないから?

 

歌詞の理解が足りていないから?

 

 

どちらも違うと思っています。

 

 

 

 

Q-pitchというグループはもう実力的には十分足りているんです。

 

 

アイドル横丁やTIFといった大型アイドルフェスに出ても

他のグループと張り合えるだけの実力はある。

 

課題はいっぱいあるにしても

そういった細かい違いは一般の人は分からないんです。

 

 

新曲『Own』を微妙と表現した理由は3点です。

 

 

・1番伝えたい言葉はどれだ?

 

メッセージ性の強い楽曲となっているだけに

メンバーも感情を込めて歌ってくれました。

 

ただ最初から最後まで感情を強く歌っていたため

 

結局何が言いいたいんだっけ?

 

というのが分からなくなってしまいました。

 

 

 

・分かりにくい

 

これはQ-pitchがデビューした当初からずっと言ってることで

Q-pitchの楽曲は分かりにくいケースが多い。

 

 

メッセージ性が強い楽曲のデメリットとして

「難しい」ってことです。

 

 

アイドルの楽曲を聞くときにファンは難しいことを考えて聞きたくはないわけです。

 

 

じゃあ、メッセージ性の強い楽曲は

すべてダメなのかっていうとそうではなくて、

例えばBiSHの『星が瞬く夜に』という曲があります。

 

 

 

歌詞を読んでも何を言ってるのか分からないんですが

サビの部分のメロディとファンと一体となってやる振り付けは

頭から離れなくなります。

 

 

BiSHってやってることは派手なのに

こういう分かりやすさという視点をしっかり持てているから

多くの人に支持されるグループになっていったんだと思います。

 

 

『Own』の冒頭と後半に

手を高く突き上げてファンと一体感を煽る部分があって

この部分は当然分かりやすい。

 

ここだけじゃなくてもう1つぐらい振りコピしやすいポイントがあってもよかった気がします。

 

 

欅坂46の『不協和音』て

「僕は嫌だ」

の印象がめっちゃ強いじゃないですか。

 

 

でもこの平手友梨奈の強い目力で放つ一言にはパワーがある。

 

「僕は嫌だ」だけで不協和音ていう曲を表現するには十分で

この一言だけで不協和音が伝えたいことのほとんどは分かります。

 

 

Q-pitchが表現するロックという意味ではGGGのほうが分かりやすいですね。

 

 

 

・キスを食わせろ

 

作詞家秋元康が指原莉乃プロデュース

=LOVEについて指原本人と語っているときです。

 

 

 

作詞を指原が担当していることもあって作詞の話になった時に

秋元さんにまとまりすぎている点が物足りないと言われていました。

 

 

いい曲ですよ。

いい詞になっている。

 

でも指原が書いたとは思えないぐらい妙にまとまっている。

 

 

秋元さんは例として「キスを食わせろ」というフレーズを使います。

 

 

本来キスは「する」ものであって「食べる」ものではありません。

 

しかし、あえて「キスを食わせろ」とすることで

妙に印象に残ってしまうものです。

 

 

Q-pitchの『Own』に関しても『手遅れcaution』と似たような感覚があって

具体的にどこが悪いとかは感じないのに

もう一つパンチ力に欠けるのは

引っかかりがないからなんじゃないかと思うのです。

 

 

振り付けに注目

 

歌詞のメッセージ性だけでなく

振り付けにも歌詞をイメージさせる

強いメッセージ性を感じました。

 

 

例えば、榎本あやせが十字架に張り付けられたような状態で1回転するシーンです。

 

 

十字架が意味するものは「死」です。

 

 

これを歌詞の意味に当てはめていくと

「死」ではあまりにも強すぎるので

「抑圧」とか「不自由さ」とか

そういった意味になるでしょう。

 

 

また、違ったシーンでは歌唱パートを担当しているメンバーの足にしがみつくメンバーが数名。

 

 

楽曲の中でもっとも目立つ歌唱パートのメンバーに対して

地面に這いつくばったメンバーがしがみつくシーンは

どこかゾンビのように見えます。

 

 

本物のゾンビであれば

死んでいるのに気持ちは生きることへの執着を捨てきれていない

と見て、魂がさまよっている状態と考えます。

 

 

でも、この楽曲はゾンビではなくアイドルが表現しているわけですから

歌唱パートをもらえなかったメンバーが

華やかな歌唱パートをもらっているメンバーに対して

憎悪を抱き暗黒の世界に引きずりこんでいるように見えます。

 

 

横並び意識の強い女の子集団で

1人だけ目立つということは恨み・妬みの対象になります。

 

そんな意味合いが込められている気がした振り付けでした。

 

こうして1つ1つの振付を見ているだけでも

新曲『Own』が訴えるものが伝わってきます。

 

 

 

まとめ

 

メッセージ性の強い曲は歌い込んで

どうやって自分たちのものにしていくかがカギだと思います。

 

 

新曲の世界観をまだまだ表現しきれていないのは課題でもあり

今後どのように印象が変わっていくのか楽しみでもあります。

 

楽曲に対する印象というのは

個々に意見があっていいと思うので

この記事の内容に引っ張られず

ぜひともご自身で判断してください。

 

 

実際に聞いてみたら神曲だなと感じたのであればそれでOKです。

 

 

 

夏場の野外イベントは体力勝負です。

 

体調管理に気をつけてがんばってくださいね。