至福の「ニューイヤー・ミュージカル・コンサート 2016」 | オンナひとり気まま日記

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大好きなラグジュアリーホテルや、外で見つけた美味しいものの話がメインです。日々の徒然の他、脱線話も色々。

三連休の最終日、「ニューイヤー・ミュージカル・コンサート 2016」に行ってきました!


この手の海外ミュージカルスターが一同に会してのコンサートは、2013年に今はなき青山劇場で開催の'4 Stars- One World of Broadway Musicals-'に行って以来、2度目の経験です。


この時は、レア・サロンガ、ラミン・カリムルー、シエラ・ボーゲスという、海外ミュージカルに詳しくない私でも名前を知っている錚々たる顔ぶれに、城田優くんの4人でした。


勿論、期待通り「オペラ座の怪人」、「リトルマーメイド」、「レ・ミゼラブル」、「ミス・サイゴン」等、出演者の代表作からの名曲が次々と披露され、一流スター達にただただ魅了されっぱなしの2時間でした

(あ、この3人と比べてどうか…と最初思いましたが、城田優くんも'Der Letzte Tanz'、大健闘でした!)


その時の私のお目当ては何といってもレア・サロンガ。'I'd Give My Life for You'や’On My Own'は、彼女の動画をYouTubeで何度となく見ていたので、ライブで聞けた時はもう大感激。


で、今年のコンサートに行きたかった唯一にして絶対(?)の理由は、レイチェル・タッカーが出演していること。ロンドン・ウェストエンドの「ウィキッド」で緑の魔女、エルファバを演じた方です。

ウェブサイトで事前に記載の曲目には入っていませんでしたが、絶対に彼女の’ディファイング・グラヴィティ'が聞ける!と信じて…。


コンサート会場の渋谷ヒカリエ、シアターオーブです。




入口で頂いた当日のセットリスト。21番’ディファイング・グラヴィティ'、やったー!!






中に入ると、出演者5名の写真とNew Years Resolution (新年の誓い)が展示していました。


レイチェル。


ロベール・マリアン。カナダのケベック出身で、「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャンを2か国語で演じてしまう方。


ハワード・マクギリン。「オペラ座の怪人」ファントム役での出演は史上最多の2,500回超!


マット・ローラン。この方もフレンチ・カナディアンですね。「ノートルダム・ド・パリ」のカジモド役が代表作の彼は、本来ロック歌手で、ウクレレ弾きでもあります。

ローラ・オズネス。「南太平洋」、「ボニー&クライド」、「ロジャース&ハマースタインの“シンデレラ”」などのヒロイン役。可愛い!



途中休憩をはさんでの2時間半、本当に片時も目を離したくないシーンの連続でした!



「キャバレー」のレイチェルはダンスもカッコよい。いつか、「シカゴ」のヴェルマ役なんてやって欲しい。


「虹の彼方に」はカントリー調にマットのウクレレ弾き語りで入って、途中オケに切り替わるのが何ともお茶目。


「サウンド・オブ・ミュージック」、ローラの1点の曇りもないソプラノは、まさに天からの贈り物!ギフト=才能って、こういうことを言うのではないかしら。


…と、1つ1つ感想を挙げ始めるとキリがないのですが。


「王様と私」では、ハワード&レイチェルがダンスも披露、後のトークでハワードが「普段、自分はダンスの役はやらないので(笑)」と言っていたけれど、改めてそんな貴重なパフォーマンスがみられる幸せを実感です。


この手のコンサートでは、そんな普段持ち役でない役の歌をスターが披露されることも楽しみですが、やはり圧巻はそれぞれの代表作からの歌ですね。


セットリストの19-23番ですが、やはり、このあたりになると、皆様歌っているというよりは、もはや役を「演じている」、いえ、「生きている」と言った方が近く、迫力が違います。


会場全体を飲み込むように圧倒的なロベールの「バルジャンの独白」の後は、待ってました、レイチェル!

もう、何と言うか…言葉を失ってしまうばかりです。


曲前のトークでは、「今日は緑色のメークはなしでね(笑)」と仰っていましたが、緑色の肌も魔女のとんがり帽子もなくとも…そこにいたのは、まさに西の大空に飛び立ち、戦いを挑むエルファバの姿そのものでした!来てよかった、いや、生きててよかった!


この終盤のソロパフォーマンスは、23番のハワードの「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」まで、終わるごとに、割れんばかりの拍手と共にヒューヒュー!って歓声の連続でした。


(…それにしても、YouTubeで海外の舞台動画を見ていると感じるのですが、向こうのお客さんって、「え、ここで歓声?そこで笑うか?」ってレスポンスが、結構あります。今回の初来日組の出演者は、日本のお客さんは静かだな~と思ったかも)


そして、24番は、3日間の公演中、日替わりの曲だったそうです。

この日の「キス・オブ・ザ・スパイダ―ウーマン」は、チタ・リベラやヴァネッサ・ウィリアムズといった数々のスパイダーウーマン女優と共演してきたハワードが、「好きな曲なので、是非男性バージョンで歌ってみたかった」とのことで披露されていました。


これも勿論素晴らしくドラマティックで堪能しましたが、ただ、初日の9日はウィキッドの「フォー・グッド」だったのですね!ああ、こちらも聞きたかった…。勿論、レイチェルにとっては持ち歌だけど、ローラの無垢なクリスタルボイスでグリンダのパートなんて、最高だったはず。ひょっとして、ブロードウェイオリジナルキャストのイディナ・メンゼルとクリスティン・チェノウェス以上によかったのではないかなあ。


こんな具合であっという間にコンサートは終わりへ。
最後の「民衆の歌」の後、幕が閉じたら出演者にはナイショのサプライズ演出…。


入場時に1つずつ配布されたサイリウムを振るのですが…。なんと、黄色が灯らない!?


周りをみると、ピンクや紫、緑など他の色はちゃんと光っていたのに、黄色だけが見えなかったような気がしたのですが。一列前の女の人も、首をかしげながら、結局光らない棒を振っていました(笑)。でも、何だかシャクだな。


ま、こんなちょっと悔しい瞬間もありましたが、大興奮のうちに、幕。

このミュージカルコンサート、また来年2017年も実施するみたいですね。


誰が来るのかな?また楽しみに待とう。

あ、でも、今レイチェルはニューヨークで「ウィキッド」に6月まで出演中みたいだから、そっちも先に見たいなあ。



会場内でやっていた抽選には当然ハズレだったけど、サイリウムと一緒に袋に入っていた出演者全員のポストカード。
役立たず君のサイリウムは返却したが(笑)、こちらはお持ち帰り。



コンサートとは関係ないけど、終了後、シアター階から眺める夕暮れ時の渋谷。いつ果てるともしれない再開発が続く駅周辺。