ワークショップの合間、家で読書。
「恋歌」は朝井まかての直木賞受賞作。半ばを過ぎたあたりから読み進めるのが辛くなってくる。
「斬られの仙太」の稽古前、最中に水戸天狗党にまつわる資料をいくつか読んでいたからだ。恋歌の舞台も幕末の水戸。とあれば、呑気な方向に話が転がっていくわけがない。登場人物に感情移入すると待ちかまえる悲劇が身に沁みすぎる予感がして、ページを繰る手が遅くなるのだ。
特に主人公の登世は「仙太」で妙を演じた浅野さんを彷彿とさせる一途な女性で、この小説を読んでいた伊達くんは、浅野さんを見て登世を思い出していたに違いない。
というわけで、残り三分の一は明日以降ののお楽しみとなり、またもや読みかけの本が増える一日となりました。