民の御館様 〜深根城の戦い〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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私は北条早雲(ほうじょうそううん)の子・幻庵(げんあん)です。



早雲の軍は前の堀越公方、茶々丸(ちゃちゃまる)の居る深根城近くまで来ました。


小太郎(こたろう)「御館様、この辺りの家が…壊されてます。」

早雲「うむ。わしの命で新次郎(しんじろう)と配下の兵がことごく破壊した。わしに従わなかった報いだ。」



早雲は高札で「従えば本領を安土。拒否すれば家を荒らす。」と通達したとおりのことを実行したのです。


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コアラ壊した家屋の残骸もない状態になってたんだ。





そして軍勢は深根城に到着しました。


すると早雲は城に向かい、大声を上げたのです。


早雲「城内の兵に申す!茶々丸を渡し、武器を棄て、わしに降れば命は助ける。しかし拒否するなら城内にいるもの、老若男女ことごく討つ!これが最後の通告だ!」



早雲は一刻の猶予を与えました。



しかし、城からは何の返事もなく、誰も出て来ません。


早雲は決心します。

早雲「……致し方あるまい。皆の者!埋めよ!!」



早雲の兵は深根城を守る堀を埋め出したのです。

埋めるために使ったのは破壊した家屋の残骸でした。



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現在の深根城跡


みるみるうちに堀は埋まっていき、城へ入れる道が出来たのです。


早雲「よし!皆の者!かかれ!!」



早雲の軍勢は次々と城内に攻め入りました。


早雲の攻めに対し深根城の関戸吉信(せきどよしのぶ)殿は防ぐ手立てはありませんでした。城内の茶々丸は慌てふためいたのです。

コアラ吉信さんは茶々丸さんに仕えていて、深根城に匿っていたんだ。



茶々丸「ひえ〜っ!誰もわしを助けに来ん!」

吉信「公方様!逃げてくだされ!持ちこたえます。」

茶々丸「たっ、頼むぞ〜!」




関戸氏の兵は果敢に戦いましたが、ことごとく討ち死にしていき、ついには関戸吉信殿も討ち死しました。




勝敗は決したのです…。












つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜