> ボクシング界で最も権威がある米国の老舗専門メディア「ザ・リング」は9日(日本時間10日)、全階級を通じたプロボクサー最強ランキングの「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」を更新。4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(31)=大橋=が前回の2位から1位に浮上し、2022年6月に日本選手初の1位となり、同8月に2位に後退して以来、約1年9カ月ぶりの1位返り咲きを果たした。
「ザ・リング」はダグラス・フィッシャー編集長名で選考過程を説明する記事をアップ。PFPは各国の記者で構成される選考委員がメールで議論して決めるが、当初はクロフォード1位、井上2位のままという意見があった。だが、途中からクロフォードが昨年7月以降試合をしていないのに対して、井上は昨年7月以降にトップ選手と3試合を闘い、すべてKO(TKO)勝ちしていることが評価され、8人の選考委員が井上を1位とし、2人が1位としたクロフォードを上回ったと説明した。
プロ戦績は井上が27戦27勝(24KO)、クロフォードが40戦40勝(31KO)。
最新の「ザ・リング」PFPは下記のとおり。かっこ内は前回順位。
①井上尚弥(日本、2)
②テレンス・クロフォード(米国、1)
③オレクサンドル・ウシク(ウクライナ、3)④サウル・アルバレス(メキシコ、4)
⑤アルツール・ベテルビエフ(ロシア、5)
⑥ドミトリー・ビボル(ロシア、6)
⑦エロール・スペンス(米国、7)
⑧ジャーボンテイ・デービス(米国、8)
⑨ジェシー・ロドリゲス(米国、9)