スハ43系の室内灯自作に挑戦 | 夜汽車の汽笛への憧情

スハ43系の室内灯自作に挑戦

令和最初の投稿です。

ようやく身辺が落ち着き精神的にもゆとりが出てきたので、久々に工作です。

スハ43系の自作室内灯に挑戦しました。


これまで24系や10系寝台車など、片デッキ車両の室内灯を自作してきました。
これらはデッキの無い妻面の内側に銅板または銅箔テープを通すことで、回路を隠蔽しつつ室内灯が点灯するようにしていましたが、
スハ43系の様な両デッキの車両の場合はデッキから銅板がモロ見えになって興ざめとなるため、良い方法はないかと試行錯誤していました。
一旦はトイレ部分の壁を使う事で集電系の隠蔽には成功したものの、緻密な工作精度が必要だったり、メンテ時に車体を取り外す度に調整が必要だったりと安定性に欠けるものでした。

色々調べているうちに「日ノ出前検車区」様のブログを拝見し、そちらの自作室内灯の集電方法を拝借することで、以前作成した内壁シールと併用で安定かつ回路が目立たない集電方法を確立しました。
また、今回はサイド発光式のチップLEDを並べて、半透明プラ板で散光したらどうなるかも試してみました。上手く行けばLED素子を少なくしつつ薄型の室内灯ユニットが出来るかもしれません。

回路は例によって紙に銅箔テープを貼り付けて基板風にしています。

ここにサイド発光のチップLEDと抵抗を半田付けしていきます。限流には560Ωのチップ抵抗を使用しています。かつてはCRDを使っていましたが、抵抗の方が電圧のオーバーヘッドがないので低い電圧から光るのと、安価なのが魅力です。
素子実装するとこんな感じです。中程のLEDはわざとオフセットさせてます。

電源側はいつもどおり、薄くて小型のブリッジダイオードD1UBA80と、チップコンデンサーを使ってPWM式コントローラーでの常点灯に対応してます。
ブリッジダイオードは薄くて超小型なので屋根裏の窪みにハマってくれます。

早速実装してみましたが・・・
その結果がコレ。
惨敗です。使用したLEDは4つです。中央に向けて発光部が向き合う様に配置しましたが、間隔の開く中央部は光が回らずだいぶ暗くなってしまいました。
また、自作内装で内壁が高くなってることもあって、車掌室も光が回らず真っ暗ですねw
写真には撮っていませんが、LEDの配置を等間隔にしたものも作ってみましたが、どうしても光ムラが大きくでてしまいます。
散光に使った半透明プラシートも薄すぎるためか、あまり散光効果はなかったようです。
LEDをもう一つ増やせばマシになりそうな感じではありますが、経済性と回路の複雑性に難がありますね・・・。

そこで、客室部分のみ導光材として透明プラ棒を復活させることにしました。

まずはオハ47に実装。
今度は良さそうです。
ちなみに中身はこんな感じ。

スハフ42にもリベンジします。
合格ラインに乗りました。車掌室もLEDの配置を見直し、明るくすることができました。

車掌室と車掌室前の空間の照明の色分け(車掌室は蛍光灯、車掌室前は白熱灯)にも成功しました。なお、実車では車掌室前を蛍光灯に変更したものもあったようなので、我が家に在籍するスハフ42のうち一両は色分けしないでみようと思います。


チラッと見える内装に思わずニヤリですw

コレで後は量産体制に持って行きたいところです。

なお、失敗作は

マニに転用しましたw

今回は失敗も色々ありましたが、技術検証ができて良かったです。