寝台特急「北斗星」の深き沼 その1
毎度ご覧いただきありがとうございます。
前回のあとがきで少し触れたとおり、「夜汽車の客車」こと、我が家にブルートレイン「北斗星」の客車が現在進行形で大量に増備されていますww
模型に関することから、実車の蘊蓄など諸々を含め、今回から数回に分けて書いてみようと思います。
今回は、「北斗星」客車大増殖の経緯について書いていこうと思います。
序章.孤高の青い機関車と北の珍車
今から遡る事6年前の2014年。当時ブルートレイン「あけぼの」が我が家に入線した後で、ひそかにブルートレイン導入の機運が高まっていました。そんな中、「実車がカッコ良くて惚れてしまった」機関車、EF510形500番台がやってきました。
ナンバーは何度か実車に遭遇し、実物も最後まで田端にいた514号機。
製品はKATOのもので、当時まだ現役で「北斗星」を牽引しており、「あけぼの」での臨時登板もあったことと、オンラインの模型店の割引セールも重なって半ば衝動買いしたと記憶しています。
北斗星の客車自体は当時KATOから「北斗星DX編成セット」が発売されており、EF510に次いで購入する予定・・・・・・だったのですが、当時家庭の都合で予期せぬ大きな臨時出費が発生してしまい、見送りとなってしまいました。
以後、KATOの「北斗星」は二度ほど再生産されていますが、いずれも臨時出費や収入の減少などにより見送らざるを得えませんでした。また、Tomixからも幾度か北斗星は発売されていたものの、オハネフのホロ枠が在来品の流用で実写と異なっていたため購入対象とならず、我が家の「北斗星」はEF510-514が1両だけという、孤高の存在になっていたのです。
折角のお気に入りの機関車ではありましたが、当然ながらEF510-514は我が家でも運転会でもほとんど出番がなく、稀にネタとして「迂回あけぼの」の牽引をしたり、友人のカシオペアの牽引に貸出で登場する程度で、ほとんど収納ケースの片隅で眠っていたのでした。
さて、時は流れて2019年、Tomixから「北斗星」の新製品、「JR 24系25形特急寝台客車(北斗星1・2号)セット」が発売されました。
製品は1990~91年頃のJR北海道車で組成された編成。そのなかに、珍車中の珍車にして、珍奇な窓配置で若かりし頃の自分に大きな衝撃を与えた「オロネ25 551」が含まれており、「時代が違うのでEF510-514が使えない」というジレンマをかかえつつも、ひそかに「北斗星」導入の熱が高まっていったのでした。
第一章.それは、一台の機関車との出会いから始まった
さらに時は流れて今年の3月。詳細は失念しましたが、EF81についてなにか調べものをしていたら、たまたま検索に引っかかったのがヤフオクに出品されていたこの機関車でした。
EF81形133号機。「北斗星」の牽引機で唯一庇付のこの機関車。同列車の牽引機の中で一番好きな機関車で、いずれ入手したいと思っていた機関車でした。
ところが、KATOからは製品化されず、Tomixが製品化はされていたものの、「エルム」セットと抱き合わせになっているのと、初期のHゴムが灰色の時代のものであったためそれまでスルーしていたのです。
それが、オークションでEF81単体、しかも窓枠を近年の黒Hゴムのものに変えてあるものが出品されていたのです!
正直、これは運命だと思いました。
最近はおかげさまで収入も安定しており、価格も通常のTomixのEF81とあまり乖離しておらず、ヤフオク自体久々でしたが落札に乗ってみることにしたのでした。
幸い、大きな値上がりもなく落札に成功。我が家には客車もいないまま、北斗星牽引機の2機目がやってきたのでした。
さて、EF81 133がやってきたことにより、「北斗星客車導入計画」は大きく前進することになります。
ところで、「北斗星」は後発のブルートレインでありながら遅くまで残っていたこともあり意外と歴史が長く、機関車にも入れ替わりが存在します。
我が家にいるEF510-514およびEF81 133は「北斗星」牽引機の中では後発で、EF510-514はそもそも2010年製造で、2010年7月改正から運転終了の2015年8月までの担当。EF81 133は北斗星運転開始時点では長岡所属で「鳥海」などを牽いていたのが、1994年に田端に移籍して北斗星牽引機になっています。さらに移籍当初は他のEF81を含めてHゴムが白で、1999年頃から黒に変更されています。よって、この姿では1999年頃~2010年7月の間ということになります。
つまり、前章でちょっと触れた「北斗星1・2号セット」は1990~1991年であるため時代が違うため使えないものの、KATOの「DX編成セットは」両機ともターゲットとなっており、中古で手頃なものでも仕入れておこうか・・・となったのでした。
今回はとりあえずここまで。
次回に続きますw