寝台特急「北斗星」の深き沼 その3 | 夜汽車の汽笛への憧情

寝台特急「北斗星」の深き沼 その3

毎度ご覧いただきありがとうございます。

 

久々に毎日更新してますが、いきなりランキングが上がってビビってますwwwww

 

さて、導入編は前回で終わり、今回は客車の到着と増殖の過程を書いていこうと思います。

 

第三章.そして大スターは現れた

 

 

運転会も終わり、増備計画にすっかり「夢空間」も入った4月半ば頃、ヤフオクで程よい出品を発見しました。

旧ロット品のTomix夢空間。

2007年の製品ゆえ、一部車両がボディマウント式のTNカプラーに対応しておらず、おそらく付属のインレタは使い物にならないでしょう。カプラーは前オーナーにより、台車マウント式のTNカプラーに変更されているようです。

幸い、「夢空間」車両は元々ナンバー印刷済。北斗星客車は各車ともナンバー貼り付け済で、通常ならマイナス面なのですが今回はプラスに働いてます。

写真を見る限り比較的綺麗でなので、入札してみました。

 

幸いにして大して競争とならず、比較的安価で落札に成功しました。

 

そして数日。「夢空間」客車は我が家にやってきました。

 

 

超豪華客車のスーパースター「夢空間」と、豪華な「北斗星」客車、そして「変態」ともいえるマニ50改造の電源車マニ24です。

 

さっそく検品しようと客車を手に取ってみると、車内に怪しげなスプリングを発見。これはもしかして・・・・?

 

レールに乗っけてみたら室内が光りましたwwww

 

なんと、前オーナーにより室内灯ユニット済だったのです。

これは思わぬ儲けモノでしたw


それにしても「夢空間」客車。いざ手に取ってみると想像以上に「楽しい」客車でした。

いかにもゴージャスな雰囲気を醸し出す3両は、車内設備や特殊な窓配置を見ているだけでも楽しく、触りながら色々想像してしまいますw

 

 

「夢空間」セットに含まれる通常の北斗星客車は「ツインDX」「ロイヤル・ソロ」「ロイヤル・デュエット」の3両。

 

 

「北斗星」が定期ながら豪華寝台列車であることを印象付けるもので、こちらも見ていて楽しい逸品です。

 

そして、何度もいうとおり、「珍車」の電源車、マニ24形ですw

1989年に「北斗星」増発に備えて遊休となっていた50系の荷物車、マニ50形を改造して24系の電源車としたものです。

 

裾絞りのない狭幅車体や窓配置などにマニ50形の面影を残しつつも、後部を非貫通の3枚窓にしたり、屋根を24系に合わせた高屋根にしたりで、「一生懸命カニ24に似せました」感がたまりませんwww

参考までに、上の写真、左がカニ24、中央がマニ24、右が改造元であるマニ50です。
車体断面等はマニ50と同じでありながら、意匠を、カニ24に似せている様子が判りますねw

 

第四章.そして本格的な大量増備が始まる

 

 半ば予定外の「夢空間」が先に入線しましたが、本来の「北斗星」の客車を増備していきます。既にTomixの「夢空間」が入っていることからKATO製品は対象外とし、Tomix製品から探すことになりますが、2017年10月発売の「北斗星・JR東日本仕様」基本セットがちょうど良い製品になりそうです。

かつては実車と異なっていたTomix製品のオハネフの幌枠も、改良されて実車どおりとなっており、さらに入線済みの「夢空間」編成とばら売りの単品を組み合わせれば、まさにターゲットとしている1999~2008年のJR東日本仕様の北斗星が組めるのです。

 

ところが・・・当然新品の市場在庫はないのは当然として、この製品はオクにもめったに流れていないのでした。大概在庫が残ってるAmazon等のボッタクリ価格の店にも存在していません。思わぬレアアイテムぶりに頭を抱えてしまいました。

 

時折出品されてるボッタクリ価格のバラし物を地道に集めていく覚悟もしたところで、運良く1000円スタートでオクの出品がありました。

さすがに滅多に出ない商品ということもあり値段はそこそこ跳ね上がってしまいましたが、なんとか若干プレ値程度の値段で落札に成功しました。

おや。増結セットもふえてますね。
実は群馬県にある、オンライン販売もしているM模型店で増結セットの新品在庫を発見したのでポチッと逝ってしまいましたw
「夢空間」編成の北斗星車両と形式は丸被りなのですが、実はこれによって2004~2007年の閑散期編成が組成できるだけでなく、全く同じ組成内容だった2015年4月以降の臨時化編成も組めるのです。前者は夏に発売されるセットと組み合わせても編成を組めるのですが、後者は夏に発売されるセットを組み合わせる場合、「ロイヤル・ソロ」の形態が異なる(オロハネ24 501は登板せず、常にオロハネ25 500が使用されていた)ため「タイプ」になってしまいます。それが、この増結セットを買うことで正統な編成を組めると言うわけです。
 
ちなみに、落札した基本セットは新品同様品で、全く使用感がなくパーツ類も未使用でした。良い買い物ができてラッキーでした。
さて、今回入線した基本セットの「売り」はやはり、「ロビーカー」と食堂車「グランシャリオ」でしょう。
 

ロビーカーの大きなロゴや、電車改造の食堂車の低い屋根が編成の良いアクセントになっています。
そして、地味ながら編成の主要なキーとなるのが電源車とB寝台緩急車です。
ようやく登場の「ノーマル」な「北斗星」用の電源車カニ24 500番台と、緩急車B寝台のオハネフ25 200です。さらにバラ売りのオハネフ25 0も足しました。
どちらも北斗星の「顔」となる車両です。ちなみに、「北斗星」に使われたオハネフ25は0番台(下写真右)の方が多く、やや近代的な200番台(下写真中央)は「北斗星」としてはちょっと変わった「顔」でした。

 
そして・・当然普通のオハネ・オハネフも必要になるので購入します。こちらはまだばら売りの新品が模型店にあるので、野暮用ついでに仕入れてきました。
 
 
「夢空間」も併せて結構な両数になりましたねwwwwコレでめでたくフル編成が組める様になりました。めでたしめでたし。
これで第1次増備計画は完了です。
 
これで夏のセット導入までしばらく平和になる・・・・・と思ったのですが、そうは問屋ならぬ荒ぶる物欲のネ申が許しませんでしたwww
 
第五章.誤字から始まる深淵への道
 
増備も一段落した5月上旬のある日、Lineで仲間内に「増備計画とりあえず終わりました!」と報告したところ、仲間の一人からこんなレスが届きました。
 
「増便
一次増備終了おめでとうございます爆  笑
 
ほう。。。増便とな。。。。www
もちろん、誤字&消し忘れということはすぐに判ったのですが、即座に頭の中に「北斗星1・2号」というワードが浮かんできてしまい、それがなかなか消えてくれませんでしたww
 
そんな折、3・4月にヤフオクで落札した際のキャンペーンで、Paypayボーナスライトに結構大きな額が付与されてきました。
 
すると、荒ぶる物欲のネ申が頭の中でこう囁くのです。
「あー。ちょっと足せば1・2号の増結セット買えちゃうねw」
 
・・・・・気が付いたらポチっと逝ってました・・・・・・・
 
Tomix「北斗星1・2号増結セット」。珍車オロネ25 551をセットに含み、今回の北斗星熱を点火した張本人でもあります。
詳しくは別の投稿で書こうと思いますが、基礎知識として
 
・「北斗星」はJR北海道とJR東日本で担当していた。
・JR北海道は厳しい経営環境で北海道に人を呼び込むべく、「北斗星」に力を入れており、独自の工夫や仕様を客車に取り入れていた。
・結果、JR北海道所有の「北斗星」客車には、同じ形式番台でも細かな個体差や、独自色の強い「珍車」が発生した。
 
というのがあり、JR北海道所有の「北斗星」客車は色々「ヤバい」のです。
なので、「遠大な計画」として先送りするつもりだったわけですが・・・・・・
 
やってきてしまいましたww
 
 
 
そしてこいつが問題のオロネ25 551です。
 

 
自分が若かりし頃のある日、京浜東北線に乗っていたら、「北斗星1号」が後ろからやってきました。なんとなしにゆっくりと追い抜いていく「北斗星」見ていたら、こいつが連結されていたのです。非常に個性的な窓配置からすごい衝撃を受け、以降メチャクチャ気になる客車の一つになっていました。ちゃんと撮影して乗車もしたかったのですが、ついにかなうことがありませんでした。
後で1両だけの存在ということを知り、あまりのユニークさに模型化はされないだろうなと思っていたのですが・・・。
こうして模型として手を入れることができて感無量ですwwwww
 
そして、こちらの「ロイヤル・ソロ」。
 
 
JR東日本車とは仕様や外観が異なる客車で、これだけ客車が増えていても「新形式・番台区分」になってしまうのです。一見東日本の「ロイヤル・デュエット」車にも似ていますが、細かなところが色々異なっています。
 
残りは普通のB寝台車

 
・・・・なのですが、実はこの車両たちにはちょっと曰くがあって、後年個室化改造されたり、「はまなす」用にコンバートされたりするのです。
 
というわけで、思わぬ形で増えてしまいましたw
基本セットの方は現時点で未購入ですが、来月度の予算で購入しようと思っております。
案外この記事の連載中に入線するかもしれませんねwwwww
 
 
この編成の列車は1990夏~1991夏という非常にピンポイントな構成になっているので、1994年に「北斗星」に加わったEF81 133は当然ながら転属前。この時代のEF81も追って入れないといけないですね・・・・。
 
さて、気が付けば「夢空間」も含めて、「北斗星」が3本同時に組成できるようになってしまいました。
「とりあえず最低限で・・・・」という方針はどこに行ってしまったんでしょうね。
我ながら頭がおかしいですwwwww
 
というところで、今回はここまで。
次回からは各客車の詳説や入線加工について書いていこうと思います。