そして今回も新入り紹介w | 夜汽車の汽笛への憧情

そして今回も新入り紹介w

毎度ご覧いただきありがとうございます。

 

前回から間があいてしまいました。

実は予告どおり蘊蓄系の記事を書き進めていたのですが、書いているうちに細かく書きすぎて冗長となってしまい、論点もぼやけてまとまりが無くイマイチな感じがしてきたのでお蔵入りにしました。

 

というわけで、年始から今日までに入線してきたものを軽く紹介します。

 

まず初めはこちら。

 

JR東日本の485系3000番台です。
 
1990年代末期頃に残存する比較的車齢の若い485系を中心に、魔改造レベルのリニューアル改造を施したのがこの3000番台です。
東北と新潟に配置されましたが、今回入線したのは爽やかなアイスブルーを配した上沼垂所属のもので、そのうち北越急行経由で越後湯沢〜金沢を結んだ特急「はくたか」に使用されたグループです。
運転台部分にエンブレムがあるのが特徴です。
 
 
一見485系に見えないシャープなフォルムはあたかもJR化後の新製車のようにみえますが、よくみると各所に485系らしさが残っているのが面白いところです。
 
サイドビューも、窓周りが黒に塗装されて連続窓風になり、ドアは分割民営化直後に流行った縦長の小窓になりました。253系やE351系に近い雰囲気ですが、窓配置は485系そのもので、AU13形クーラーやDT32/TR69系の台車が国鉄形であることを雄弁に物語っていますw
室内も改良されて新型座席への取り替えやLED式案内表示器の取付、仕切りの意匠をJR型同等のものにするなどの改装が行われました。
 
実車は「はくたか」を代表として、「北越」や「いなほ」など新潟地区を通る特急列車に使用された他、全盛期には「雷鳥」にも使用されて遠路はるばる大阪まで顔を出すこともありました。
気合いを入れて改造された485系3000番台ですが、2010年代に入るとさすがに足回りの古さは隠せず、新幹線開業や特急縮小、E653系への置き換えなどにより2015年頃までに引退しました。
 
製品はTomix製ですが、流石にフォルムはよくできています。
ただ、細かいですが一部塗装が残念な部分あり。また、室内パーツはなぜかモハ484がモハ485の椅子パーツをパーツをパーツを共用している他、他の車両も車掌室やデッキなど仕切りもないため、室内灯を入れる前に加工したいところです。
いつもどおりインレタやステッカーなどで軽くディテールアップしました。
連結器カバーは「オマケ」が沢山入っていたので、塗装して気分により交換して遊べる様にしました。
 
お次はこちら。
 
 
 



24系寝台特急「あさかぜ」のJR東日本仕様編成(いわゆる金帯あさかぜ)と、その牽引機であるEF81形400番台の、JR九州仕様車、EF66後期型ブルトレ牽引機仕様車です。
「ついに西側のブルトレに進出か?」と思わせておいて、その導入理由はかなり歪んでいますw
きっかけはこのセットに含まれるコレです。

「デュエット」ことスハネ25形700番台と、

「カルテット」ことオハネ24形700番台です。(こちらは一見ただの金帯オハネ24にしか見えませんがw)
 
これらはいずれも、「夢空間」客車と組んで、90年代中期〜後期の「夢空間北斗星」に使用されていたのでした。
「夢空間北斗星」用だけであれば基本セットのみ購入すればOKではありますが、もちろん鉄ヲタの端くれとして九州ブルトレへの憧れもありますので、「1本位持っていてもバチは当たるまい」ということでフル編成での購入となりました。
我が家の寝台特急客車は「北斗星」が中心であるため、片開きドアの24系ばかり多い(「あけぼの」もあるので折戸車がないわけではない)のですが、正統な折戸の24系ばかりがズラリと連結される姿は新鮮味があります。
「北斗星」の豪華編成に比べればあっさり目ではあるものの、元祖24系個室車であるオロネ25形や、デュエット、カルテット、オリエント調食堂車が並ぶ姿はなかなかの貫禄があります。
 
実車は分割民営化直前の1986年頃からブルートレインの体質改善を目指して室内の改装および金帯化、B個室寝台(デュエット、カルテット)の連結、「殺風景」と言われた食堂車の内装を「星空バー」や「オリエント(レトロ)調」にすることで面目を一新。デュエット車にはミニロビーやシャワー室も付いて、かつての20系の「殿様あさかぜ」ほどではないものの、それなりにステータスの高い列車に仕上がりました。また、この改装が「北斗星」のモデルともなっており、後年の「北斗星」の隆盛にも繋がっているのでした。
ただ、残念ながら安価でリーズナブルなビジネスホテルの増加や航空機運賃の相対的低下、新幹線の速度向上などで、元々観光要素の低い九州ブルトレは「オワコン」化してしまい、1994年にブルートレインの元祖である東京ー博多間の「あさかぜ」は定期運用廃止となりました。なお、その後臨時列車としては数回運転されましたが、例によって長続きしませんでした。
 
さて、九州ブルトレの定番の牽引機はEF66形ですが、関門トンネル区間で使用されたEF81形が先に入ってくる辺りは大佐クオリティですww


「あさかぜ」においてはEF81は関門トンネルだけでなく、1990年頃からは博多駅まで牽引を担当していたので、それなりの距離で牽引している姿を見ることができました。
EF81形400番台は老朽化した関門トンネル用のEF30形の置き換えを目的として、分割民営化直前の1986〜1987年に0番台を関門トンネル対応に改造したものです。関門トンネル区間では不要な電気暖房設備が撤去されたほか、トンネル内の勾配で貨物を牽引するため重連対応となりました。同じく関門トンネル用でステンレスボディーの300番台と共通運用されましたが、分割民営化とともに401〜408がJR貨物、409〜414がJR九州に分かれています。以降、JR九州所属機が旅客列車、JR貨物所属機が貨物列車を牽引ということになりますが、実際にはこの区間ではJR貨物・JR九州所属とも割とシームレスに運用されたようで、双方で代走運用が頻繁に見られました。どちらも九州島内ではED76にスイッチするのが普通でしたが、運用の効率化のためじきに寝台特急「富士」「彗星」の門司ー大分間(「彗星」は下りのみ)、前出の通り「あさかぜ」の門司ー博多間でもEF81形400番台が使用されるようになりました。
1994年以降はブルートレインの廃止・縮小などによりJR九州所属機の引退が始まり、ブルトレ廃止に伴い2010年にはJR九州所属機は全滅しました。
一方で、JR貨物所属機はED76よりも車齢が若く汎用性もあることから運用範囲を広げ、鹿児島本線(肥薩おれんじ鉄道)経由で鹿児島まで牽引する姿も見られるようになりました。こちらは現在も全機が健在ですが、元々昭和40年代製造の0番台の改造機であり、流石に老朽化が進んでいることもあって、今後はEF510形300番台に置き換えられていくようです。


それにしても、ローズピンクのEF81が「あさかぜ」のヘッドマークを掲げて颯爽と走る姿は、「日本海」や「ゆうづる」の様な趣もあって惹かれるものがありますね。やはり自分はEF81牽引のブルトレが好きなようですww
そして。やはり「金帯あさかぜ」にEF66は外せないアイテムでしょう。

EF66形は知る人ぞ知る国鉄形では最強の電気機関車で、元々は貨物列車を高速で牽引するために登場した機関車です。その鋭角的なデザインは貨物用とは思えないスタイリッシュなもので、旅客用の名機EF58を思わせるような流線型となっていました。
出力は3900kwで当時の標準的な機関車(EF65等)
 の葯1.5倍となっていました。そんな貨物用の名機が寝台特急に登場したのは分割民営化も見えてきた1985年のことでした。当時凋落傾向にあった寝台特急のテコ入れをすべく、「はやぶさ」にロビーカーを連結することになったのですが、その結果編成が15両となり従来ブルートレインを牽引していたEF65形ではダイヤを維持すゆためにはパワー不足となりました。そこで起用されたのが、貨物需要が減少して余剰気味になっていたEF66というわけです。客車のスターだったブルートレインに貨物のスターだったEF66が牽引するというのは、当時の鉄道ファンの夢の実現ともなっていて、当時自分も心が沸きたったのを覚えています。
当時の東京ー九州を結ぶブルートレインは機関車が共通運用となっていたので、おのずと「あさかぜ」もEF66が担当することになったわけです。
分割民営化によりブルートレイン牽引用としてEF66後期型のうち40〜55がJR西日本の下関運転所の所属となりました。それが今回購入したもののプロトタイプとなっています。その後、JR西日本のEF66は「あさかぜ」を含む東急ー九州間のブルトレ牽引機として活躍しましたが、バブル景気崩壊後はブルートレイン自体の凋落は止まらず、2009年までに東京ー九州のブルートレインが全滅。JR西日本のEF66も運命を共にしたのでした。なお、一部の状態の良いものがJR貨物に譲渡され、再び高速貨物列車の先頭に立って活躍しました。
いやー、それにしてもかっこ良いですね!

製品はいずれもTomix製。客車の整備は内装も含めて追々やる予定です。機関車の方はEF81は前面に磁石を仕込んで、クイックヘッドマーク対応にしました。EF66はヘッドマーク取付側に最近のTomix機に付属しているダミーカブラーを使用してみました。なかなかカッコ良いですね。ホイッスルは製品付属のものでなく、形状・色の良いKATOのassyパーツを使っています。
 
最後はこれ。

「あれ?また東急8500?」と思われるかもしれませんが、東急8500系の2本目ですw
今回は引退時まで比較的原型に近い姿で人気のあった8606F。GMさんの販売戦略に乗せられてしまいましたw
 
前回入線の8615Fと同様の非軽量車が入った編成ですが、前面にスカートがなかったり、サハに軽量化試作車が入っていたりと面白い編成になっています。また、中間のデハユニットに非軽量車が入っているのもポイント。前回購入の8615Fと併せて東急8500系の沼の深さを味わえる逸品となっておりますw
同一形式かつ同一路線を走っていて、プロトタイプ年代も同じで細かい個体差しかない編成を2本揃えるのは、自分としては初のことだったりします。なんだかGMさんがあと2本ほどバリエーションを変えて発売する様なのですが、うっかり買ってしまいそうで怖いですww
 
さて、今回のセットで注目したのは、スカートのない先頭車であるデハ8506、デハ8606はもちろんですが、やはり軽量型の試作車とも言える13次車であるサハ8947でしょう。


本格的な意味での軽量車およびその試作車というと8090系やその試作車のデハ8401(→8281→8254)になりますが、これらの成果を従来型の車体断面の8000系および8500系にフィードバックして軽量構造になったのがいわゆる「軽量車」と言われるグループです。その「軽量車」の試作グループに当たるのが12次車の一部とこの13次車で、屋根の肩の部分が9000系の様な張り上げ屋根風になっているのが特徴です。
なお、14次車以降が「軽量車」の量産タイプとなりますが、屋根の構造は同じでありながら、灰色の絶縁塗料を屋根肩部分にも塗る様になったため、一見して張り上げ屋根の様に見えなくなりました。
模型はパーツ構成上「軽量車」の屋根の灰色部分が別パーツとなっており、サハ8947は軽量車用の屋根の肩部分を銀色に塗装することで張り上げ屋根風な部分を再現しています。ちょうど実車と逆のパターンになっているわけですねw
 
 
模型の方は購入から日が経っていない事もあって今のところ整備は付属パーツ取り付けのみですが、8615Fと同様の整備を行う予定です。


 
とりあえず今回はこの辺で。
 
次回は未定ですが、お蔵入りした記事をスッキリまとめて出せる様でしたら出したいと思います。