「平和の詩」 | Kenaz光(ひかる)の占いブログ

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沖縄タイムスより



沖縄県平和祈念資料館は13日、第24回「児童・生徒の平和メッセージ」の入賞者を発表した。23日の沖縄戦全戦没者追悼式で朗読される「平和の詩」には、石垣市立真喜良小学校3年、増田健琉(たける)君の「空はつながっている」が選ばれた。展示会を告知するチラシやポスターには、首里高校3年、上間ともみさんの絵「命どぅ宝」が使われる。


図画、作文、詩の3部門に県内150校から3943点の応募があった。優秀作品は、23日から同資料館を皮切りに始まる巡回展で展示される。

 その他の最優秀賞受賞者は次の通り。(敬称略)

 【小学校低学年の部】図画=伊元隆晃(高嶺小3年)▽作文=畠中愛佳(真喜良小学校1年)

 【小学校高学年の部】図画=世持結生(白保小4年)▽詩=大城裕世(小禄小5年)

 【中学校の部】図画=山内夏(宮里中3年)▽作文=相良萌子(久米島西中1年)▽詩=奥間野々夏(小禄中2年)

 【高校の部】▽作文=濱川木綿(開邦高2年)▽詩=下地涼香(宮古高2年)

 【特別支援の部】図画=宮城槙登(大道小6年)▽作文=玉城有紀(名護特支中1年)▽詩=渡口あすか(名護特支中2年)
 (受賞者名は資料館ホームページに掲載されています)





■空はつながっている


真喜良小学校三年 増田 健琉



ぼくのお気に入りの場所

みどり色のしばふに

ごろんとねころぶと

そよそよとふく風がぼくをやさしくなでる

遠くでひびくアカショウビンの鳴き声

目の前ではお母さんやぎがやさしい目で

子やぎたちを見まもっている

青あおと広がるやさしい空
 


でも

遠くの空の下では

今でもせんそうをしている国があるんだって

ばくだんが次つぎとおとされ

なきさけびにげまわる人たち

学校にも行けない

友だちにも会えない

家族もばらばら

はい色のかなしい空


 
空はつながっているのに

どうしてかな

どこまでが平和で

どこからがせんそうなんだろう

どうしたら

せんそうのない

どこまでも続く青い空になれるのかな



せんそうは国と国のけんか

ぼくがお兄ちゃんと仲良くして

友だちみんなともきょう力して

お父さんとお母さんの言う事をきいて

先生の教えをしっかりまもる

そうしたら

せんそうがなくなるのかな

えがおとえがおが

遠くの空までつながるのかな

やさしい気もちが

平和の心が

丸い地球を

ぐるっと一周できるかな



まだ子どものぼく

いのる事しかできない

どうか

せかい中の子どもたちみんなが

学校に行けますように

友だちとあそべますように

にこにこわらって

家族でごはんが食べれますように

夜になったら

すてきなゆめが見れますように

しあわせでありますように

いつか友だちになれますように
 


白い雲

ぼくの平和のねがいをのせて

この地球をぐるっとまわって

青い空にそめてきて



きっと

せかいは手をつなぎ合える

青い空の下で話し合える

えがおとえがおでわかり合える

思いやりの心でつうじ合える

分け合う心でいたわり合える

平和をねがう心で地球はうるおえる



だから

ここに

こんなにきれいな花がさくんだ

だから  

こんなに

ぼくの上に

青い空が広がっているんだ









上間ともみさんの作品「命どぅ宝」




※命どぅ宝(ぬちどぅたから)とは、沖縄方言で「命こそ宝」という意味の言葉。