両側縦隔及び肺門リンパ節転移に対する両側手術を決意しひと月の間に2回の手術を受けて頂くことになりました。

間髪入れずに手術する理由は、手術をすると残存病変が急激に大きくなることがあり、手術できなくなる可能性が出てくるからでした。

実は最も悩んだのは最初に実施した右縦隔・肺手術ではなくて、後で実施した左の手術でした。右を手術しましたから、左は手術ではなく放射線という選択肢もありました。

ただ、一般的に手術後の再発は放射線がかけられますが、放射線療法後に再発した場合は(癒着のため)手術はできないので、再発リスクを考えて左も手術に踏み切りました。

左縦隔・肺門リンパ節切除手術の夜、帰宅前にICUを訪ねました。

眠っている菫さんの姿を見て、胸が詰まりました。
その時の光景…その時の胸にこみ上げてくる気持ちは…言葉に表すのは難しいものです。
『信頼してくれてありがとう』であるとか 『ここまでついてきてくれたのだからそれに応えなくては…』とか
そういう気持ちは含まれていますが、そんな優等生が答えるような言葉では到底表すことはできないものでした。

感情とかそういうものだけではなくて…。


こうして 一連の治療の中で最も大変な2度の手術を終え、後は左鎖骨上窩リンパ節転移のみとなりました。

しかし 物事は一筋縄ではいきません。
菫さんの左リンパ節転移は右の手術をしている間に増大して横隔神経を巻き込んでいました。

そのため横隔神経麻痺がおこり腹式呼吸の時につかう横隔膜が動かず、酸素をしなければならない状態となりました。
そこまで頑張って 目標達成まであとわずか…となった矢先、手術から2か月もたたないうちに、左縦隔リンパ節に再発が見つかりました。
この記事の本当の題名は『子宮頸がん術後再再発』そしてそのまた
『術後再発…あるいは、子宮頸がん術後再再再発』ですね。

その時の画像写真を持って、IMRTという高度な放射線療法を実施する放射線クリニックの先生に相談をしに私自身が行きました。
治療はできます!ということしたので、本人にそのことを伝えて、受診して頂くことにしました。
放射線クリニックを受診した後、菫さんが来院しました。
予約は入っていませんでしたが、すぐに病院に来てもらい診ることに…
菫さんを診て、ただならぬことが起きたと感じました。

菫さんから聞いた一言で…
私はまた、頭を抱えてしまいました。 

つづく



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