本日も無事に二日目終了いたしました。
ご来場頂きました皆さま、ありがとうございます。

さて本日のQ&Aは、

尾瀬役を演じます、角川裕明さんです。

Q「emptyrecord、初日を終えてみての感想はいかがでしょうか?」






角川さん「初日を迎えるのがこんなに楽しみだった舞台は今までありませんでした。
早くお客様と、この作品を共有したい。
そして、早くお客様に、この素敵なカンパニーの一員になって欲しい。
そう思っていました。

僕が演じさせていただいた尾瀬浩秋という登場人物は、
尾瀬以外の登場人物が劇中で投げかけてくる様々なメッセージを
「論理」ではなく「感情」として表現し、
お客様に伝えていく役だと思っています。

だから、そこに「その日のお客様」がいないと成り立たない。。
お客様もこの作品のカンパニーの一員なわけです。

稽古場では、もちろんお客様がいらっしゃらないので、
自分の経験と向かい合いながら尾瀬を演じていました。
でも、なんかやっぱりしっくりこないんです。
角川裕明のエゴの塊みたいになるというか。

共演者の皆さんが、折角、様々な角度から
問いかけてくれているメッセージを
自分のエゴや経験で彩られた感覚で受け止め、演じてしまう。

この作品は、それでは本質が伝わらないと思うのです。

だからこそ、早く初日を迎えたかった。

役者として、それこそ「からっぽ」になって、
公演中の時間や空間を感じ、切り取り、演じる。生きる。
ただそれだけになりたかったんです。

本日、初日を無事に迎え、ご来場下さったお客様の御陰で
やっと「からっぽ」になることができました。

年始のお忙しい中、ご来場いただき、
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

才能溢れるクリエイティブチームのもと、
強い想いを持ったキャストとスタッフが
千秋楽まで、心を込めてこの作品を皆様にお届けしていきます。

ぜひ、新百合ケ丘まで足を運んでいただき、
この素敵な作品に触れ、
カンパニーの一員になっていただければ幸いです。

どうぞ宜しくお願いいたします。」