シリーズ第10回目。

 

この日は土砂降りの雨の中、びしょ濡れの方と雨が止んた時に来られた方々で、「えっ、大変でしたね!!」「大丈夫だったの?!良かったね!」の挨拶から。

 

参加者は、子ども11人(小学生3人・中学生1人・高校生5人・専攻科&専門学校2人)、保護者5人、関係者5人。

講師とスタッフ合わせて全部で27人です。

 

坂本から、熱い挨拶のスタート。3つの目標について。

1つ目は、会話の工夫の学び合い。

2つ目は、中島さんのコロナ禍4年間の苦しいマスク生活が高校・大学時代。たった一人、聞こえる人に囲まれた中での友達作りを学びましょう。

3つ目は、情報のこと。聞こえる人と比べると聞こえない私たちは少ない。そのままだと考える力や言葉の力も伸びない。おしゃべりする力も足りないままになる。情報量を同じにする工夫を今日は試してみましょう。

 

この後、YY文字起こしのアプリを使って試しました。

なんと、ほぼ完ぺきに正しく字幕が出たので、みんなが興奮しました!!

すごい!!小さい声でも、遠くからでも大丈夫!!と。

 

この後は緊張をほぐす最初の交流「手話ビンゴ」

なんと8個もビンゴになった人がいて、びっくり!!

もっとやりたかったと最高の盛り上がりでした

《子どもと大人の感想》

・色んな人と交流があって良かった。

・みんなの好きなことがよくわかった。

・なかなか合わず残念でした。でもおもしろかったです。

・選択肢があることで‘笑ったり、悲しんだり’と表情が楽しさに変わって、席が違っても意思疎通ができました。

 

2つ目の交流は、4つのグループに分かれて「人の手イラスト|無料イラスト・フリー素材なら「イラストAC」は続くよどこまでも~」

小・中学生/高校生以上/保護者/関係者の対抗です。

パーで表す手話が5秒以上止まったらアウト!!これはいつまでも続き、勝敗はつかなかったので、全員がぺろぺろキャンデイをもらいました(笑)

《子ども達・大人の感想》

・知らなかった手話がでてきて勉強になった

・色んなアイデアを思いついて、たのしかった

・自分の思いつかなかったことを周りに言われてなるほど、

っと思えた

・色々な手話がたくさん出てきてびっくりしました

他の形の手話もやってみたいと思いました

・一つの手の形で‘いくつもの表現’があることで会話をする必要さを学びました

・両手パー 色々あるものですねー。単語がたくさん!出てきてすばらしい!!

・手の平を使う手話って、たくさんあるんだなぁと思った

とっさの「シュリケン」がすごかった。さすが!と思った

・両手を使った手話が、こんなにたくさん出てくるのかと

驚きました。これはセーフ?アウト?なるほどー!と、勉強になりました

 

3つ目は「ことわざ」ジェスチャー対決」相談5分、発表1分

○小・中学生「石の上にも三年」

○高・専門学生「失敗は成功の元」

○保護者「雨降って地固まる」

○関係者「笑う門には福来たる」

 

みなさん楽しそーう! ゲームの説明をきいているところ

《子ども達・大人の感想》

・ひょうげんは、きょうりょくしあうことがだいじだと、

おもいました

・みんなで協力するのがたのしかった!仲が深まる

・ことわざがあんまりわからなくて、むずかしかった

・周りの人、班の人が来てくれ助けてくれたからなんとか出来て良かった

・私たちのグループ「失敗は成功の元」だけ当てられなかった

・手話、指文字なしでも表せるもんだなと思った

・ムズかった―。楽しかったです!人数も多く、できるか

不安だったけどできた

・グループで話し合って作るところがいいですね

・ 手話とジェスチャーの境目が難しかったですが、お母さん方と考える時間も楽しかったです。ここでグループになっていたから次の交流会でもすぐに話ができたなーと思います

 

お待たせしました〜今からお話しの時間です

 

中島さんはろう学校幼稚部に通いながら、

週一回幼稚園にも通っていた。聞こえる人の中で過ごすのも良い経験になったと話してくれました

 

 

この経験が、中高大ずっと活きていたそうです

小さい時からの経験はとても大切ですね

 

中学入学前に三者面談

 

 

時々差し込まれる問いかけや、面白いエピソード、ユニークなスライドのたびに会場は笑顔と笑い声に包まれて、真剣な中に始終和やかな雰囲気

 

中学校での友だちづくりは

とにかく自分から話かけること、と決めて

「今から何する?」「遊びに行こう」など、声をかけた

 

高校は内部進学だったけど、中学よりも生徒数が増えて、1学年400人となったが、聞こえないのは自分1人

 

 

すごくよく聞こえるので、友達と教卓と一番後ろの席でしりとり遊びをしたりしていた

 

大学生活

学生相談・支援センターにお願いした。支援センターの方が全教授にロジャーマイクのことをメールで知らせてくれた

 

 

教授の話が聞こえにくい時に、隣の人がお願いしていないのに分かりやすく伝えてくれて、とても嬉しかった。してもらった時は「ありがとう」と感謝の言葉を必ず言うようにしていた。

大学ではやりたいことをいっぱいできた

次はバンジージャンプに挑戦してみたい

 

最後の言葉、これだけは覚えておいて欲しい

 

素晴らしい講演に励まされて、感動の拍手!!

 

続いて質疑応答です。

同世代、保護者、関係者…みなさんから手が挙がりました

 

講演中、みんなが前のめり

 

質疑応答の後は、保護者の皆さんと子ども達に分かれて話し合いました

子ども達は、紙に質問や感想を書いて貼りだしました。たくさんの質問が出ました

英語の勉強の方法や、どんな資格を取った?などの質問。
 
人工内耳が壊れたことがある?人工内耳のアプリを知ってる?途中で人工内耳を変えた事がある?など人工内耳についての質問もたくさん出ました。
 
音楽の合奏の工夫はどうしていましたか?の質問では、打楽器を選んだと答えてくれました。
 
アルバイトでのコミュニケーションの工夫は?の所では、自分が聞いて分からない時は他の人に代わってもらうという話が出ました。
 
テニス部での優勝経験は?
 
家族間の会話の質問では、お母さんが手話を使ってくれるのでわかるという子ども達がほとんどでした。
 
友だちとの会話の途中で、周りの音がうるさくて聞こえなくなった時はどうしている?この質問では、紙に書いてもらえるように紙を持ち歩いているという子どももいました。
 
《子ども達の感想》

・いろんな考えや行動を知ることが聞けてよかった。

・人工内耳のアプリがあることが初めてしった。

・皆の悩みやアドバイス、経験など色々聞けてとても良かった。

・みんなとても積極的に発言していたり、アプリの新しい使い方等、説明していてすごいなぁと感心しました。とてもよかったです。

・中島さんだけでなく、みんなの思っている事も聞くことができて良かったです。気持ちがあったかいです!

・人工内耳をつけている人の知り合いが少ないのですが、ここは多いのでお話を聞けて良かったです。

 

《大人の感想》

・みんなどうしてる?と、気軽に話し合えてよかったです。

・みなさん、まだまだ話したいこと、聞きたいこともあったなーと思いましたので、またこのような時間を作ってもらえたら嬉しいです。

・保護者どうしで普段思っていることなど話ができてよかった。

・「対話」をする=相手を知ることの時間は、年代を超えて必要性をすごく実感しました。

・いろんな話ができて良かった。今の娘との困り事とかも聞いてもらえて良かったです。

 

《スタッフから》

就労支援の職場にいるが、難聴者が会社に入るとき会社側からどんな配慮をすればよいかを聞きにくる。

その時は自分でいろいろ言えるが、いざ職場に入ったら何も言わなくなる。中島君のように何度も言える力が必要だと思う。

 

あらためて、仲間が集まるこのような話し合いの場の大切さを感じました。これからもこのような繋がりを大事にしていきたいと思います。

 

終わってからも、中島君を囲んで高校生以上の子ども達が話し込んでいました。

 

最高〜❣️ よかった! 楽しかった ありがとう 

安心した 大切 わかった

 

たくさんのご参加、有難うございました。