凱旋門



平子さん、重たい話ですが聞いてほしいです。
うつ病との闘いに負けてしまい、数ヶ月前に兄は自ら命を絶ちました。生きる気力がなくなっている中、兄はよくアルピーさんの話をしていました。その時の笑顔は一生忘れません。ありがとうございました。
まだ頭の整理が出来ていない為、雑になってしまいますが大好きな兄を失った僕はどうしたらいいのでしょうか。目標がなく、先が見えない人生を僕も生きることが辛いです。


















返信



『もっとしてあげられる事があったんじゃないか』『こうしたら助けられたんじゃないか』とか色々と考えてしまうだろう。でもこれ兄ちゃん負けとかじゃないと思うよ。この場合は病死だよ。本当に本当に辛い中、俺らみたいに激細な藁にもすがって笑おうと努めてくれたんだ。立派に闘った上での病死。負けじゃない。


同じ父ちゃんの金玉から出てきて同じ母ちゃんの腹から産まれて来たんだ、凱旋門と兄ちゃんの繋がりは生き死にくらいじゃ途絶えないんだよ。いっぱい飯食って、勉強して恋して働いてやるんだ。凱旋門の目を通して、苦労もいい景色もたんまりと見せてやればいいんだ。君が感じる一つ一つは兄ちゃんが感じる一つ一つなんだ。兄ちゃんの分までとは言わない、でも凱旋門が生きる事は絶対に兄ちゃんに繋がってるんだよ。


重篤な病気に苦しむ中でも、兄ちゃんは楽しみを可愛い弟である凱旋門と共有し、笑いかけてくれたんだろう。これからもずっと目標にすべき兄ちゃんだよ。 何より笑いのセンスがいい。最高の兄ちゃんじゃないか。


僕はこれからも兄ちゃんに向けて、そして兄ちゃんの様な人達に向けて発信します。たまに怒られたり飽きられたり離れられたりもするだろうけど、この繊細なおじさんの虚勢やもがきで笑ってくれる人がいてくれるなら、僕もそれで生きられる。日本語変かもだけど、本当にそうだから。凱旋門の兄ちゃんのお陰でこうして生かされてる人間がいる事も、強く覚えて下さい。


最後に、親御さんのケアをしてあげて下さい。そんで僕からの兄ちゃんにありがとうのお線香一本手向けて下さい。凱旋門も辛い中メッセージありがとう。 いや凱旋門て。