出産して約1ヶ月経つと1ヶ月検診があった。
その頃にはりんちゃんのオムツを変えるのも、おっぱいをあげるのもママは上手になってきた。
1ヶ月検診のとき、ママはばぁばの家にいたのでばぁばが付き添って来てくれた。
周りの赤ちゃんは泣いている子も多かったけど、りんちゃんは1人、マイペースに寝ていた。
りんちゃんは検診の時もあまり泣かず、スヤスヤと寝ていてあまり手がかからなかった。
ただ、ママとして心配だったのは夜間の授乳のこと。
りんちゃんは夜もとてもよく寝る子で余程のことがない限り起きなかった。なので夜の授乳は起こすのが一苦労で少し起きておっぱいを飲ませてもりんちゃんは数分するとすぐに寝てしまった。
助産師さんに相談すると「夜授乳をしなくても問題は無いけど、4ヶ月くらいでおっぱい出なくなるよ。」そう言われた。
その時は助産師さんに言われたことに少し傷付いてしまった。何となく「母乳で育てないなんて」と言われているように聞こえてしまって、ママはりんちゃんを無理矢理起こして飲ませるか?と悩んだ。
元々母乳もあまり出なかったため、ミルクと混合でりんちゃんのことを育てていたけど、その時はミルクだけに頼るのが嫌だった。ママもりんちゃんのママらしいことをしたい…。そう思っていた。
今思えば母乳だけがママらしいことではないけど、パパにもばぁばにもできない、ママだけがりんちゃんに出来る唯一の事のように思えた。
だから助産師さんに「4ヶ月くらいで母乳が止まる」と言われた時かなり悔しかったし、悲しかった。少しだけ涙が出た。(助産師さんは事実を言っているだけなのに)ダメな母親だって言われているみたいで本当にりんちゃんに申し訳ないと思った。
それからママは2ヶ月までりんちゃんと一緒に夜間授乳を頑張った。おっぱいマッサージもずっとやっていたし、夜にりんちゃんがおっぱいを飲まなかったら搾乳器でできるだけ搾った。
できるだけりんちゃんとのコミュニケーションを続けたかったから。
赤ちゃんの頃のりんちゃんが喋れたなら聞いてみたい。あの時は起こされる方が嫌だった?ミルクだけでも良かった?
無理矢理起こすことに疲れたのもあるけど、無理矢理起こすことでりんちゃんに泣かれるのがとても心苦しかった。
あの時はムキになっていたと思う。
すくすく育ったりんちゃんをみてもう、ミルクでも良いやって開き直っても良かったのかもしれない。
でも、その時はがむしゃらだったな。
もし、りんちゃんが大人になって同じように悩んでいたらママは「りんちゃんが思うようにしていいと思うよ」って伝えると思う。
自分の子どもがいると何がなんでも子どものためにどうにかしたい!って思うだろうし、おっぱいをあげる時にとても愛しい時間だと思う人もいる。ママはムカムカしちゃってたし、りんちゃんを抱っこしているのは幸せだったけど、おっぱいをあげること自体はちょっと辛かった。
いずれ、ミルクに頼る時がきたらその分りんちゃんをいっぱい抱っこしよう。そう思った。
今ではりんちゃん、抱っこされるの大好きだもんね。たまに赤ちゃんの時に抱っこしすぎたかな〜なんて思うこともあるけど、赤ちゃんのときとはまた違うなって想うよ。りんちゃんがママに抱っこされてくれるのはいつまでだろうか。
ママが抱っこできるのはいつまでかな。
抱っこをする度に大きくなったなって思う。
そう、遠くない未来を思うと少し寂しい気もするけど、楽しみだな。
ママが抱っこ出来なくなるまではなるべく抱っこするからね。
りんちゃん、大好きだよ、今も昔も。
ママより