DVDで観た作品もちょこっと。

(DVDにつき本数にはノーカウント)

観たのは、


武士の家計簿


先日亡くなられた森田芳光監督の作品ですね。しょぼん

これはいろんな意味で新鮮でした。


幕末の加賀藩で代々算用方(経理¥みたいなモノ)を勤める主人公。刀ではなく算盤で武家社会を生き抜くことから、算盤侍と呼ばれています。物語は主人公が嫁を取り、子が生まれ、維新を向かえ、時代が変わりと、実在の人物残した「家計簿」を元に肉付けされたエピソードが、大きい抑揚もなくタンタンと進行します。


観たい映画を観て、読みたい本を読んで、聴きたい音楽を聴く!-武士の家計簿

時代劇なので畳バックで。


新鮮だったのはカメラワーク。固定カメラによる長回しが多く、画面にブレがない。また、移動するカメラも、レールの上を動いているのであろう直線的な動き。とにかく固定シーンも移動シーンも真っ直ぐなんです

ハリウッドではホームビデオ風のユレユレ映像が花盛り。そういう映画ばかり観ていたので、この安定感がとても新鮮に映りました。思えば森田監督って、映画ごとに何かしらのテーマを持って撮ってますよね。この作品のテーマがその辺だったりして。


前述の長回し。これ、役者さんの演技力が出るんですよね。台詞回しもそう。無言の表情や仕草もそう。台詞と台詞の合間や共演者との掛け合いもそう。演技の経験がないので、どれがよくてどれが悪いのかは知りませんが「おおっ、演技してる」っていうのがビシビシ伝わってきます。

堺雅人仲間由紀恵といった芸達者が揃ったからそうしたのか、そうしたかったから選ばれた二人なのか。ご覧になれば二人の凄さがわかります。ちなみに堺さん、この作品で日本アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされています。


間もなく森田監督の遺作「僕達急行 A列車で行こう」が公開されますね。松山ケンイチ・瑛太という若手実力派の競演。楽しみですね。


これからもDVDも含めてレビューしていきますので、おヒマなときにでもどうぞ。


hiroでした。