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アオハルが終わり戦いが始まる

(C)2005 Warner Bros. Entertainment Inc

Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R

ハリー・ポッターと炎のゴブレット


魔法界最大のイベント、クィディッチワールドカップ会場の空に闇の印が現れ、魔法省はデスイーターの活動に対する警戒を強める。同じ年、ホグワーツでは欧州魔法学校三校による100年ぶりの対抗試合開催が近づき、出場するダームストラング、ポーバトンの両校代表がホグワーツに入る。不吉な夢に悩まされていたハリー(ダニエル・ラドクリフ)は申し込んでもいないホグワーツ代表に選ばれ、対抗試合に出場することになる。


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もちろん再見。全7作(映画は8作)シリーズの折り返しに当たる4作目。魔法が普通に存在するファンタジーがベース。だが、本作終盤から空気は一変し重すぎるラストへ。ワクワクの学園生活もハリーの短い青春譜も本作で終わる。


ワールドカップや対抗試合等、魔法界の広がりを意識させるのが本作の特徴。見知らぬフィールドから人(魔法使い)と異文化が流れ込む。そんな中でハリー、ロン(ルパート・グリン)、ハーマイオニー(エマ・ワトソン)らの恋も展開する。


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対抗試合にダンスパーティー。仲間の勝利に歓喜。今まで「お友達」だった関係にも違う感情が湧いてくる。まるで最後の学園祭。その裏で暗躍する闇の魔法使いたちの陰謀。命を賭けた戦いの直前、ひとときのアオハルを謳歌する。


陰謀の真相。魔法界独自のアレコレを使ったトリック。伏線も効いていて、なかなかの謎解きレベル。エンタメとしてハイクオリティなのだが…すべてはラストのため。昔話で聞くしかなかったヴォルデモートがついに復活する。


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ラドクリフ、グリン、ワトソンは作品ごとに成長。トム・フェルトンマシュー・ルイスらもひっくるめて甥っ子姪っ子感覚。セドリック役ロバート・パティンソン(←今や主役級俳優)、チョウ役ケイティ・リューングは本作で初登場。


こちらも初のムーディ先生ブレンダン・グリーソンはドーナル・グリーソンのパパ。そしてベールを脱いだヴォルデモートはレイフ・ファインズ。「キングスマン」やったり「ザ・メニュー」の怪しいシェフやったり。振り幅の大きい名優。


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クリス・コロンバスによるファンタジーで幕を開けたハリポタシリーズ。アルフォンソ・キュアロン監督の前作「アズカバンの囚人」からはホラーテイストが侵食。ベテラン、マイク・ニューウェルによる本作は全面抗争への完全移行の役割か。


公開時、生徒役の俳優たちの成長と視聴者の時間経過がリンクしていた。長期間のビッグプロジェクトならではの体験だ。次作からは視聴層も大きく変わる。お子さま向けから大人向けに。シリーズの起点となるったのが「炎のゴブレット」だ。



 DATA

監督:マイク・ニューウェル/脚本:スティーブ・クローブス/原作:J.K.ローリング

出演:ダニエル・ラドクリフ/ルパート・グリン/エマ・ワトソン/ロバート・パティンソン/スタニスラフ・アイエネフスキー/クレマンス・ポエジー/シャーリー・ヘンダーソン/トム・フェルトン/マシュー・ルイス/ジェームズ・フェルプス/オリバー・フェルプス/ボニー・ライト/ケイティ・リューング/ブレンダン・グリーソン/ゲイリー・オールドマン/ロバート・ハーディ/ロジャー・ロイド・パック/デイヴィッド・テナント/ジェイソン・アイザック/マーク・ウィリアムズ/ミランダ・リチャードソン/フランシス・デ・ラ・トゥーア/マギー・スミス/ロビー・コルトレーン/ティモシー・スポール/アラン・リックマン/レイフ・ファインズ/マイケル・ガンボン



hiroでした。



アズカバンの囚人←3作目


秘密の部屋←2作目


賢者の石←1作目