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全編驚きの暗さ!

(C)2010 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing

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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1


ヴォルデモート(レイフ・ファインズ)の攻撃は人間世界にも及び始めた。ダンブルドア(マイケル・ガンボン)を失った騎士団は事実上解体となり、ヴォルデモートの最後の標的ハリー(ダニエル・ラドクリフ)は命からがら隠れ家にたどり着く。その隠れ家も敵の襲撃を受け、ハリーはロン(ルパート・グリント)、ハーマイオニー(エマ・ワトソン)と共にダンブルドアから託されたヴォルデモートの分霊箱を探す旅に出る。


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再見。ハリポタシリーズもついに最終章。原作をカットなしで再現するため前後編二作とし、原作者J.K.ローリングを製作に加える力の入れよう。精神的支柱だったダンブルドアのいない中、ハリーたちはヴォルデモートにどう立ち向かうのか。


闇の魔法使いデスイーターの支配する世界。なので暗い。荒涼とした風景、青みがかった映像も相まって、シリーズ随一の衝撃的な暗さ。当然「後編へ続く」で終わるので、最後まで暗い。夢と魔法に溢れたファンタジー映画の面影は微塵もない。


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キーワードは分霊箱と死の秘宝。前者はヴォルデモートの「欠点」で、後者は今回初出のヴォルデモートの「目的」。旅の中でハリーたちは魔法界のお伽話である死の秘宝のことを知る。最終章に入ってなお膨大なボリューム感。


ロンとハーマイオニー、ハリーとジニー(ボニー・ライト)、二つの恋模様もエンディングに向けて必須。重い空気に支配される中、数少ないほっこりポイント。ほとんど魔法界が舞台だった中、ロンドンの街での魔法バトルが繰り広げられるのは驚き。


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ラドクリフとワトソン、ちょっとビックリシーンあり。え?とか思った。ライトは存在感増し増し。二作目「秘密の部屋」の時はまさかこんなことになるとはね。ムーディ先生のブレンダン・グリーソンがまさかのナレ死で秒退場。


映画初登場のロンの長兄ビルがドーナル・グリーソン。あら、親子出演だったのね。イケ老紳士ビル・ナイが出てた。しかも1シーンだけという贅沢。ルーナの父役がリス・エヴァンス。あっ!「ノッティングヒルの恋人」の変な同居人だったのか!


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一本のエンタメ作品としては成立し得ない暗さ。本作中の起承転結もなし。これでいいの?…いいんです。前後編合わせて起承転結の「起承」。後編を観て成立する作り。ピン作品ならNGだけど、これ観てる人、たいていは全部観てるから。


壮大なファンムービー。「炎のゴブレット」まではよくテレビで放送するけど「不死鳥の騎士団」以降はテイストが変わり「ながら見」もしにくい。時間のある時にでもシリーズ一気見などいかが?…ということで最終作に続く。



 DATA

監督:デヴィッド・イェーツ/脚本:スティーヴ・クローヴス/原作・製作:J.K.ローリング/製作:デイビッド・ヘイマン/デイビッド・バロン

出演:ダニエル・ラドクリフ/ルパート・グリント/エマ・ワトソン/アラン・リックマン/ヘレナ・ボナム=カーター/トム・フェルトン/イヴァナ・リンチ/ボニー・ライト/マシュー・ルイス/ケイティ・リュー/ジェームズ・フェルプス/オリバー・フェルプス/ブレンダン・グリーソン/ロビー・コルトレーン/マーク・ウィリアムズ/ジュリー・ウォルターズ/ナタリア・テナ/デヴッド・シューリス/ジェイソン・アイザック/ヘレン・マックローリー/ティモシー・スポール/イメルダ・スタウントン/ワーウィック・デイヴィス/クレマンス・ポエジー/ドーナル・グリーソン/リス・エヴァンス/ビル・ナイ/マイケル・ガンボン/レイフ・ファインズ



hiroでした。



謎のプリンス←6作目


不死鳥の騎士団←5作目


炎のゴブレット←4作目