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これぞドラマのスケール!

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VIVANT


丸菱商事で中央アジアのプラント事業に関わる1億円の誤送金事故が発生する。担当の乃木(堺雅人)は送金先のGFL社に対する返金交渉のために中央アジアのバルカ共和国に飛ぶ。GFL代表のアリ(山中崇)からすでに取引先への支払いに使ったことを聞いた乃木は独自のルートで資金がテロリストに渡ったことを突き止める。砂漠の真ん中で乃木と対面したテロリストは「お前がVIVANTか?」と謎の言葉を残して自爆。危機一髪のところを突然現れた公安の刑事野崎(阿部寛)に救われる。


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考察班がSNS上を賑わせた連ドラを視聴。毎週、ビッグサイズの演出。「世界に向けたドラマ」を意識した福澤克雄。たしかにこういうのなかったね。福澤オリジナルのストーリーという、原作人気に頼らない姿勢もいい。


よく「映画並みのスケール」という。豪華キャストといい、大型ロケといい、雄大な自然風景といい、たしかにそういう一面もある。ただ、単独の映画でやったらどうだろう。二転三転する逆転劇。裏切りとその伏線。映画だと忙しすぎる。


回数・時間が使えて、考察する十分な時間も確保できて、ネタを小出しにしていく…テレビドラマを知り抜いた福澤が、ドラマならではのプロットのもとで製作。映画ではなく「ドラマだからこそ成功」した企画なんだろうと思う。


匂わせで終わっているが完結はしている。またこの予算が取れるなら、続編もありだし、コンパクトなストーリーにして映画化するのもあり。「日本」が活躍する機会のなかった「諜報」エンタメだけに、大きな可能性を秘めたコンテンツの誕生だ。



hiroでした。



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