#1_20240101_109シネマズ南町田GP


「ウィッシュ」は自ら掴む!

(C)2023 Disney. All Rights Reserved

ウィッシュ


島国ロサス王国では、魔法使いの国王マグニフィコ(クリス・パイン/福山雅治)に「願い」を差し出すと儀式の場で選ばれた者の願いがかなえられる。マグニフィコの助手に志願したアーシャ(アリアナ・デボーズ/生田絵梨花)はマグニフィコが国の利益になる願いだけをかなえていることを知る。かなえられない夢は国民に返すべきではないかと悩んだアーシャは、その思いを星に願うとキラキラと光る小さな生き物が現れ、森の動物たちに魔法をかけた。


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ディズニー設立100周年の記念作品を日本語吹替版で観賞。字幕か吹き替えか。スケジュールは冬休み仕様なのか圧倒的に吹き替えが多い。単純に時間の都合で吹き替えを選択。生田のセリフも歌も良かったのでグッチョイス!


鑑賞後にオリジナルのサントラを聴いた。生田版で印象的な「ない!」。オリジナルは「this!」となる。音が強い「ない!」は主人公の強固な決意が伝わる。「this!」は「っす」と音が抜けるので力が抜ける感覚。生田版の訳詞、うますぎ!


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願い=夢は王に託して悠々自適の幸せな人生。…なのか?、とアーシャは疑問を抱く。努力しなくていい夢って何だろう。シンデレラから続いた白馬の王子セオリーを否定。アリエル以降の自ら掴む「ウィッシュ」を前面に出した意欲作。


努力して手に入れるから夢に価値がある…って熱苦しい? ちょっとした努力でかなう夢を持つ人も幸せならそれで良い。でも、かなうのが困難な夢も無駄だと思わない。大きな夢を語る人が少なくない? ロサスが居心地いいと思う人が多いのかな。


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アーシャ役デボーズはスピルバーグ版「ウエストサイド・ストーリー」のアニタでブレイク。確かな実力。まだ若いので前途洋々。マグニフィコ役は「スタートレック」のパイン船長。言われてみると似てる(笑)。そして意外なほど歌うま。


続いて吹き替え。前記のとおり生田は大正解。ミュージカル続けててよかったね。福山は福山らしくて良い。声神山寺宏一も健在。100周年企画で「動物たち」にゆかりの方々がこぞって出演(←気付かなかった!)。誰がいるか探してみよう。


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正直、本作みたいな「みんなで反抗」ってのは好みじゃない。他者に左右されない意思を持ちつつ他者に従うのでなく尊重する。人に上も下も支配も従属もない。お互いに認め合うのが共存。それを見失ったマグニフィコがある意味で主人公。


本作、革命的な背景を敷いたことで「革命が願い」のようになっちゃってるかも。みんなが抱く願い、それを諦め「ない!」ことがテーマだ。鑑賞時はそこブレないようにしとかないと道に迷っちゃうよ。



 DATA

監督:クリス・バック/ファウン・ヴィーラスンソーン/脚本:ジェニファー・リー/アリソン・ムーア/音楽:デヴィッド・メッツガー

出演:アリアナ・デボーズ/クリス・パイン/アラン・テュディック/アンジェリーク・カブラル/ヴィクター・ガーバー/(日本語)生田絵梨花/福山雅治/山寺宏一/檀れい/鹿賀丈史



hiroでした。



リトルマーメイド←ディズニーの転機となる作品


ストレンジワールド←ディズニー前作


ウエストサイド・ストーリー←デボーズの出世作