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技術と工夫と努力

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リトル・マーメイド


海の王トリトン(ハビエル・バルデム)の娘の人魚アリエル(ハリー・ベイリー)は海中に沈む人間の使う道具を集め、禁を犯して度々海上に出て人間たちの様子を眺めていた。ある日、一目惚れした人間の王子エリック(ジョナ・ハウアー=キング)が遭難したところを助ける。蘇生したエリックから姿は隠したものの声を聞かれてしまう。


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ディズニーアニメ第二期黄金期のスタートとなった作品「リトル・マーメイド」の実写化作品を初見。ストーリーはみなさんご存知のアニメのとおり。白馬の王子をただ待っていた一期プリンセスたち。二期のプリンセスは幸せを自ら獲得に動く。


公開時、ポリコレ期間(非公認)だったためか主人公アリエルの肌の色が話題に。ジーニーの実写化直後だったのもあるか。舞台はカリブ(公式的には架空)。アニメのほうを指摘するならともかく、こっちのほうが案外自然なのかも。


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海中シーンの撮影は大変だったとか。CG全盛だが演じるのは人。人魚が泳いでいるような動きでの空中撮影。アスリート並みの運動。そこに半身のヒレを合成。ディズニーのアニメ手法を実写に採り入れた感じなのかと。創意と努力の賜物。


一方、CG頼みだったのがセバスチャン(ダヴィード・ディグス)、フランダー(ジェイコブ・トレンブレイ)、スカットル(オークワフィナ)ら人以外のキャラ。アニメのような可愛らしさは放棄しリアルに特化した映像技術の最先端。


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アリエル役ベイリーの本業は歌手。ディズニー作品の主演抜擢で一躍注目の的。圧巻の歌声で実力も証明。ミュージカル版「カラーパープル」も期待。本作ヴィランのアースラはコメディ女王メリッサ・マッカーシーなので絶対的な安心。


トリトン王がバルデムでなぜか笑える。オークワフィナは特徴的な声。「ラーヤと龍の王国」に続くディズニー作品。監督のロブ・マーシャルは「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」の方。人魚も出てたし、本作監督への流れはごく自然。


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イン・ザ・ハイツ」のリン=マニュエル・ミランダが音楽担当。アラン・メンケンの名曲を本格ラテンにアレンジ。「モアナと伝説の海」「メリー・ポピンズ・リターンズ」(出演)「ミラベルと魔法だらけの家」等々もはやディズニーに不可欠。


コロナが沈静化しつつあった頃の公開。客足も躊躇があった時期(僕も躊躇してスルー)なので大ヒットには至らず。「ムーラン」みたいに配信オンリーにならないでよかったけど、鳴物入りだっただけにタイミングは良くなかったね。



 DATA

監督・製作:ロブ・マーシャル/脚本:デヴィッド・マギー/音楽:アラン・メンケン/リン=マニュエル・ミランダ

出演:ハリー・ベイリー/メリッサ・マッカーシー/ジョナ・ハウアー=キング/ダヴィード・ディグス/オークワフィナ/ジェイコブ・トレンブレイ/ノーマ・ドゥメズウェニ/アート・マリック/ハビエル・バルデム



hiroでした。



ムーランの実写作品は配信オンリー


イン・ザ・ハイツのリンマニュエルミランダが音楽


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