TBS


あなたにとっての宝者は?

さよならマエストロ

父と私のアパッシオナート


ウィーンの指揮者夏目俊平は(西島秀俊)はヴァイオリニストの娘響(芦田愛菜)の事故を境に音楽をやめ、妻の志帆(石田ゆり子)は響と弟の海(大西利空)と共に日本へ帰る。5年後、俊平は志帆から仕事で家を空ける間、子どもたちの面倒をみてほしいと頼まれ、仕事の休みを利用して帰国する。再会した俊平と響だったが、2人の溝は以前よりも深くなっていた。そんな時、市役所で働く古谷(玉山鉄二)から市民オケで指揮してくれないかともちかけられる。



音楽ネタの映画やドラマはわりと好んで観る。音楽ジャンルも不問だしクラシックは好きなほう。1〜3月期のTBS日曜劇場はマエストロmeet市民オケ。サブタイトルのアパッシオナートは「情熱的に」という意味。音楽は技術じゃなくて情熱だ。


…って話かと思ってたけど、音楽味は薄め。どちらかというと家族のドラマ。もっとじっくり演奏シーンと音を聴かせてくれてもよかった、とは思った。が、日曜劇場らしくはあるよね。あと、ロケ地が静岡。ドラマ史上最も富士山が綺麗なドラマ。



漫画原作とか多いけど(問題もあったけど)これ完全オリジナルなのは加点ポイント。家族のドラマなので何度も泣かされたしね。津田寛治にはほろりとさせられ、當眞あみのエピソードとラスイチの芦田には完膚なきまでにやられた。


オーケストラという、いろんな人たちが集まる集団は群像劇に最適。プロオケではなく市民オケ。資金難で演奏環境も良くはない。それでも彼らが演奏するのは「アパッシオナート」があるから。音楽に限らず「好き」を突き詰める姿勢は好き。


公式Xより


併せてもうひとつ。エンディング曲はアイナ・ジ・エンドの「宝者」。毎週アイナの声を聴ける幸せ。特にラスイチは詩がストーリーに超絶リンク。「宝物」じゃなく「宝者」な意味がわかるよね。


世界を知る演奏家が3人もいる市民オケってなかなかないけどね(笑)



hiroでした。



オーケストラ!←感動の名作


奇跡のシンフォニー←これも泣ける!


オケ老人←日本ではこんな作品も