#6_20240319_TOHOシネマズ日比谷


二転三転四転のエンタメ特化作

(C)Universal Pictures

ARGYLLE/アーガイル


スパイ小説「アーガイル」で人気の作家エリー(ブライス・ダラス・ハワード)は実家の母(キャサリン・オハラ)に新作のアドバイスを受けるために列車に乗る。道中、スパイだと名乗る怪しい男エイダン(サム・ロックウェル)に話しかけられ、「敵」に襲われたところを助けられる。エイダンは、エリーの書く小説は事実で、実在する敵の組織が物語の続きを探っている、という。


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キックアス」「キングスマン」のマシュー・ヴォーンによるスパイアクション。角刈りスパイのアタック西…もといアーガイル(ヘンリー・カヴィル)とムキムキの相棒ワイアット(ジョン・シナ)のスパイアクションで派手にスタート。


トレーラーをご覧になっている方は、このアクションが小説の話だと想像がついていらっしゃるかと。ただのフィクションのはずなのに狙われる作家。突然諜報戦に巻き込まれた一般人の非喜劇。わりと目にするストーリー。ところが…。


(C)Universal Pictures


二転三転四転する物語。え?…実は…実は…でもやっぱり…そんな卓袱台返しが続く。しかもテンポよく続くので、えっと〜つまり〜…なんて考えてる暇もない。こういう小気味良さは結構好き。楽しんでほしいのでネタバレもヒントもなし。


ガンアクションに格闘にカースタントにネコのアルフィーと楽しませてくれるエレメントが盛りだくさん。コメディ色も強めで、エリーのキャラ設定や衣装、メイクはその核。ヴォーン監督の過激さはマイルドなので苦手だった方も楽しめるかと。


(C)Universal Pictures


主演ハワードが驚きの肉体改造。その上でのアクションスキル解放に頭が下がる。ヴォーン作品「キングスマン」の悪役サミュエル・L・ジャクソンソフィア・ブテラも参加。マンつながりで「スーパーマン」のカヴィルもスパイ(キャラ)で登場。


カヴィルの仲間に映画出演急増中のシナと「ウエストサイド・ストーリー」から好調のアリアナ・デポーズ。エリーの母役に「ホームアローン」のケビンママのオハラ。演技派ロックウェルは無敵のエージェントもサラリとこなす。


(C)Universal Pictures


勇気をくれたり、自分を肯定したり、メンタルに栄養を与えてくれる映画作品が好き。本作は真逆のエンタメ特化。効能は「現実逃避」。自分が置かれるはずがない環境の疑似体験だ。だからダメなのか? 答えはNO。逃避が必要な時は誰にでもある。


目まぐるしく変わっていく状況。考える暇がないのは考えさせないためかな。考え始めると粗はありそうだけど、野暮なことはやめておこう。大人にも冒険ファンタジーの時間は必要よね。三部作の予定。あのエンディングはそのための示唆なのか?



 DATA

監督・製作:マシュー・ヴォーン/脚本・製作:ジェイソン・フックス/音楽:ローン・バルフ

出演:ブライス・ダラス・ハワード/サム・ロックウェル/ヘンリー・カヴィル/ジョン・シナ/アリアナ・デポーズ/キャサリン・オハラ/ブライアン・クランストン/デュア・リパ/ソフィア・ブテラ/ルイス・パートリッジ/サミュエル・L・ジャクソン



hiroでした。



キングスマン←とつながるのか?


キックアス←がヴォーンの名を知らしめる


ジャスティスリーグ←カヴィルといえばスーパーマン