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オトナな連作ミステリー

(C)日向夏・イマジカインフォス/

「薬屋のひとりごと」製作委員会

薬屋のひとりごと


町の薬師の養女猫猫(マオマオ)は人攫いにあい、宮廷の女官たちの住む後宮の下女として売られてしまう。薬師の知識を活かして皇子を病から救ったことから帝の妃の一人玉葉に気に入られて侍女に抱えられ、後宮を管理する宦官の任氏にも事件が起きるたびに頼られるようになる。


(C)日向夏・イマジカインフォス/

「薬屋のひとりごと」製作委員会


話題のミステリーコミックがアニメ化。オープニング曲が緑黄色社会「花になって」、エンディング曲がアイナ・ジ・エンド「アイコトバ」(共に第1クール)。NETFLIXでオンエア後の追っかけ配信。ということであまり迷わず視聴。


猫猫のキャラが魅力的。若い(十代設定?)のに花街育ちのおかげで酒好きで、仕事柄、毒に強いというクレイジーな一面も。表も裏も見ているのでどこか人間社会を俯瞰から見ているのがクール。声優悠木碧の低音がしっくりくる。


(C)日向夏・イマジカインフォス/

「薬屋のひとりごと」製作委員会


そんな猫猫の連作推理。事件の真相は今では結構知られている知識。ミステリー要素は緩めだなと思っていた…前半は、ね。1期後半に入るや、今まで解いてきた事件は繋がっていた、という展開。ゆるい連作かと思いきや怒涛の伏線回収で一気に加速。


猫猫の出自に関わる「ちょっといい話」で、第1期24話が終了。と、同時に第2期の製作も発表。やってもらわないと困る。もう一人の主人公である美貌の宦官任氏の秘密が「匂わせ」のみで未回収。宮廷での権力が狙う父娘も出てきたしね。


(C)日向夏・イマジカインフォス/

「薬屋のひとりごと」製作委員会


レビューを書くための補足情報を集めてて知った…これ、ネット小説が原作なのね。小説は日向夏。キャラクターは文庫本カバーを描いたしのとうこ。コミック化は2編あり、それぞれの作画はねこクラゲ倉田三ノ路…。こういうやり方あるのね。


アニメは詳しくないが、中国風(架空の大国設定なのよね)の背景は見事。CGも随所で有効に使っていたかと。アニメらしいキャラを乗せた意図的なミスマッチも良い。ちなみに緑黄色社会、アイナに続く第2クールの曲はUruwacci


(C)日向夏・イマジカインフォス/

「薬屋のひとりごと」製作委員会


得意ではないキャラ造形ながら奥様と「王様のブランチ」の推しとアイナで見始めたらハマった。実はいろんなエピソードが繋がっている、という展開も「連作」をうまく利用。ひとつひとつが薄くても、ミステリーとして全体の質は低くはない。


後宮の妃たちや妓楼の暮らしも描かれるなど、キャラに反して大人向け。任氏の謎めきキャラと猫猫との恋愛模様もちゃんと具材として生きている。複雑な人物相関や中国(風)の名前などは慣れるのには少々時間がかかる…まだ把握しきれてない(笑)



hiroでした。



さよならマエストロ←アイナ主題歌


キリエのうた←アイナ主演&歌唱


キングダム(第3期)←アイナ(BiSH)×アニメ