#7_20240403_109シネマズ南町田GP


地響きの166分を体感せよ

(C)2023 Legendary and Warner Bros. Ent.

All Rights Reserved

DUNE/デューン 砂の惑星 PART2


惑星デューンの高価なスパイスの採掘権をめぐり、皇帝シャッダム(クリストファー・ウォーケン)とハルコンネン男爵(ステラン・スカルスガルド)の策略で失脚したアトレイデス家。難を逃れた跡取りのポール(ティモシー・シャラメ)と身重の母ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)は、スティルガー(ハビエル・バルデム)、チャニ(ゼンデイヤ)ら土着民族のフレメンに助けられ逃亡の日々を送っていた。フレメンの根拠地に着いた二人はよそ者と見られたが、スティルガーはポールが予言にある救世主だと主張する。


(C)2023 Legendary and Warner Bros. Ent.

All Rights Reserved


ドゥニ・ヴィルヌーヴ好き。前作の朧げな記憶。復習上映があったからか、直前の前作配信はなし。なんとかなるか、と映画館へ。砂と地響きの166分異世界の旅。おお、そうだった。見ているうちに記憶は回復。ときどき「あれ誰だっけ?」


野望蠢く銀河のはずれ。権力の座から引き摺り下ろされた王女と王子。遊牧の民。語り継がれる伝説。救世主と仰がれる王子は民の信頼を得て、教母となった母は畏怖される。本作はすべてを失った二人が再び立ち上がる物語。


(C)2023 Legendary and Warner Bros. Ent.

All Rights Reserved


皇帝軍、反乱軍(フレメン)の力が拮抗するなか、秘密結社ベネ・ゲセリットが第三勢力としての存在感を示す。まだ生まれぬ重要人物の登場も示唆して物語は次章へと続く。ポール出生の秘密。親と子の運命の糸は「スターウォーズ」がチラつく。


音響はヴィルヌーヴの真骨頂。「ボーダーライン」「メッセージ」「ブレードランナー2049」…スクリーンで体験すべきラインナップ。ハンス・ジマーの重厚な楽曲とはベストマッチ。「ブレードランナー2049」からの最強の相棒。


(C)2023 Legendary and Warner Bros. Ent.

All Rights Reserved


前作で大作解禁のシャラメ。線の細さが懸念されたが堂々のセンター。パートナー役ゼンデイヤは主演の一人と言っていい立ち位置。母役ファーガソンが脅威の覚醒。ウォーケン、ステラスガルド、ジョシュ・ブローリンらベテラン陣も前作から続投。


エルヴィス」のオースティン・バトラーがMVP級の躍動。フローレンス・ビューレア・セドゥは次作でカギを握る役どころか。それ以上の注目がノンクレジットのアニャ・テイラー=ジョイ。「フュリオサ」公開も控えもはや大物。旬の若手祭り。


(C)2023 Legendary and Warner Bros. Ent.

All Rights Reserved


あのSF対策と似ているとか、あのアニメの名作に似ているとか。世界的ヒットの原作小説は1965年のスタート。こっちのほうがパイセンなのだからむしろ逆。65年に壮大なスペースオペラを描いたフランク・ハーバートを賞賛しよう。


ひとつだけ好みの問題がある。主人公ポールは王子様であり、結局は「特別な人」なのか、と本作で確定。庶民からヒーローではない。そこもまた米国的で、65年っぽくもあるんだろうね。続きは記憶が定かなうちに公開してほしいなー。



 DATA

監督・脚本・制作:ドゥニ・ヴィルヌーヴ/脚本:ジョン・スペイツ/エリック・ロス/原作:フランク・ハーバート/音楽:ハンス・ジマー

出演:ティモシー・シャラメ/ゼンデイヤ/レベッカ・ファーガソン/ハビエル・バルデム/ジョシュ・ブローリン/ステラン・スカルスガルド/デイヴ・バウティスタ/オースティン・バトラー/フローレンス・ビュー/アニャ・テイラー=ジョイ/レア•セドゥ/シャーロット・ランプリング/クリストファー・ウォーケン



hiroでした。



DUNE/デューン砂の惑星←前作


ブレードランナー2049←ヴィルヌーヴとジマー


ウォンカとチョコレート工場のはじまり←シャラメ