いよいよ始まります
この作品は私の生きてきた時間が一時間の中にたっぷり盛り込まれました。
時間は短いけれど、濃厚です(笑)
私にとって舞台とは、いつもこのことの表現を求める場だったのだと、、、
これまでのご縁やスキルを全部投入する形となりました。
終わったらもぬけの殻(笑)
いえ、きっと今以上に満たされていると思います。
この作品をするにあたって、大きな転機は福岡市星野村にある「平和の火」を訪ねたことでした。
この火は、広島の原爆地から一人の男性が身内の形身代わりに持ち帰ったものです。
今はそのご子息が星野村と一緒に「平和の火」として受け継いでいました。
この、「原爆の火」を「平和の火」に移行すること、ということ。これは並大抵のことではありません。
身内の中での移行は、なおさらのこと。
でも、この事は各地で今、求められていることだということを、私の中でも感じたのでした。
その後、この作品のご案内をしている内に、関西に移住した人の中に広島出身で被爆三世だということを聞かされました。
彼女達は、広島の外の感覚を最初違和感をもって過ごしたといいます。例えば、原爆投下の時間にサイレンや黙祷がないことなど。
外へ出ればその土地の、また大きな世界の中に埋もれてしまっている事があることに気づきます。
またそれについてサイレンや黙祷で忍ぶだけでは、やはり「原爆の火」を「平和の火」には変えれない。
当事者は、亡き人を忘れないために憎しみを離しません。
でも受け継ぐ側は、もうそこをも解放するものを持つときが来たように思います。
私がこの事に自分の身をもって、どこまで出来るか分かりませんが、最後まで掘り出していきたいと思います。
上演時間は一時間です。
ぜひタイミングを合わせてご来場頂けたらと思います❗
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311 東北に思いを飛ばして