オープン戦とはいえ、負けが続くのは気分が良くない。

しかも、昨日は逆転負け。


しかし、能見は今年もやってくれそうなピッチングだったので、少しは気分も紛れたのだが。。


能見の良さは、何と言ってもフォークボール。

ストライクからボールになる球を、バッターが振るかどうかが生命線だ。


そして、昨日の千葉ロッテ打線は、振った。

すなわち、キレが良かったという事だ。


フォークのキレが良い。

→バッターは手元に引付けて打とうとする

→ストレートの速さに対応できない

→ストレートに対応しようとすると、ボールになるフォークに手が出る

と、いう悪循環。


良いピッチャーは、

1、ストレートが速いので、変化球が生きるタイプ

2、変化球が良いので、ストレートが速く感じるタイプ

があるが、能見は後者だ。


能見にフォークのキレがある限り、今シーズンも安心して見ていられるだろう。



ところで、心配なのが打線。


小野や松本は打ったが、先発の渡辺俊介には全く歯が立たず、不安が残る。


原因は、バットが振れていない事。


敢えて言えば、平野が “まあまあ” という程度で、後はおしなべて振れていない。


この時期に振れていない理由は、

1、疲れ

2、練習不足

が考えられるが、前者であれば徐々に調子も上がってくるだろう。


開幕までには2週間あるので、何とか立直って欲しい!



(野球評論家)

広澤克実