最高のお天気だったので張り切って「洗車」した。

手の届かない天井は脚立を拡げてせっせと洗う、洗う。

 

そこに突然「コンニチハ!」の大声。

 

「わっ、ビックリした!」

下校途中に前を通りかかった近所の小学生だった。

 

小「車洗ってるの?」

ヒ「そやで。」

小「うちはほとんど洗わへん。」

ヒ「あらま、お父さんサボってんのかな?」

小「・・・」(僕をじっと見て何かを考えてる風)

 

小「違うねん。すぐ買い換えるねん。」

 

ヒ「わっ‼︎」しか言えない僕。

小「じゃ、さよなら」

 

スタスタ去る彼の背中を笑顔で追った。