フィジークという競技をやっています。ボディメイクスペシャリストの久野です(*^_^*)


あまりこのテーマについて書かれている記事がありませんでした。ですのでフィジーク選手(フィジーカー)のはしくれとして、ぼくが書いてみたいと思います。
(これは昔書いた記事を手直ししたものです)


「フィジーク」とはなにか?


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「うちの息子がボディビルで準優勝だったのよ~」


ずっと前のことなんですが、一緒に買い物に行った時、ぼくの母が親戚の叔母さんにそういうふうに話していました。


またボディビルと間違われたか、、、


、、、と思わないこともなかったですが、その後きちんとボディビルとフィジークは違うものだということを説明しました。


とはいえ


「世間の人にしてみたら同じような【身体の完成度を表現する競技】。ボディビルとフィジークの違いがわからないのは無理もないな」


とも思います。


ですので一応現役の競技選手をやらせて頂いているぼくが、きっちりと説明したいと思いこの記事を書きます。


出来ればこの記事を多くの皆様に読んで頂いて「フィジーク」というものを広く周知させていけたらなと思います。


それでは説明します。


「フィジーク」とはスポーティで健康的かつ逞しく引き締まった身体を造り、選手自身が発する洗練された雰囲気をもトータルで評価され、他の選手と優劣を競い合う競技です。体脂肪もかなり落とさなくてはなりません。なおコスチュームはサーフパンツ。ポージングは筋肉に力を入れ過ぎません(りきんでいないような形)。


「ボディビル」は全身の筋肉の発達度と表現力を競い合う競技です。勝利を得るためには体脂肪も限界まで減らさなくてはなりません。コスチュームはボディビル専用のビキニパンツ。ポージングは全身に力を入れながらおこなう非常に難易度の高いもの(ボディビルのポージングは物凄く難しい)。


トレーニングで逞しい身体を造り競い合うという点でボディビルとフィジークは「似ています」。しかしボディビルは筋肉の究極の発達を目指すものであり、それはリスペクトされるべき素晴らしいものではありますが、それはもはや芸術であり、一般の方々の憧れるレベルを超えてしまっていることもあります(ボディビルは凄すぎて一般の方々には理解しにくい)


それに対して「フィジーク」は一般性の中での究極を表現するもの、とぼくは理解しています。つまり「一般の方々にも共感してもらえる凄さ」なのです。


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厳しいトレーニングで身体を鍛え上げる点ではボディビルもフィジークも同じです。しかしそこでフィジークが目指すのは「一部の人のみが理解し得る芸術」ではなく「誰もがカッコいいなと思える一般性から逸脱しない造形美」なのです。


ボディビルは見る人がそれなりに目が肥えていないと理解出来ない「有名画家の芸術作品」のようなものではないかと思います。そして「フィジーク」は誰もが良さを理解出来る「ピカピカの高級スポーツカー」というような感じなのではないかと思います。実際の価値は有名画家の芸術作品のほうが高い事が多いかもしれませんが、一般の方々にすぐに価値を感じてもらえるという点で、ピカピカの高級スポーツカーは優れていると言えます。


つまりフィジークは一般の方々がカッコいいと思える、自分もなりたいと思える競技イメージを持ちます。そこが優れている点なのです。


繰り返しになりますが根本は同じなので、ボディビルをやっていた人がフィジークに出場したり、フィジークに出てた選手がボディビルに転向したりという事もよくあります。


ボディビルとフィジークは厳しいトレーニングで身体を鍛え上げ表現するという点で本質は同じ。しかしその表現方法が違う。ボディビルが表現するのは一般性から逸脱する可能性があるほどの究極の芸術性。フィジークが表現するのは一般性から逸脱しないなかでの造形美。


、、、ではないかとぼくは思います。


ところでフィジークは実はというと非常に新しい競技です。アメリカで2013年に初めてフィジーク競技の大会が開催されました。


日本ではフィジーク大会が2014年くらいから様々な団体で開催されて盛り上がって来ています。フィジークという競技のイメージの定着がなされるにはまだ歴史が足りないのではないかなと思います。


しかし歴史が浅いとは言え、昨今のフィジーク競技の盛り上がりはすごいのです。その人気や観客数、出場選手数はどんどん増え、海外だけでなく日本でもかなり盛り上がってきています。


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※2017 7/30オールジャパンメンズフィジークの会場。開場前からこの人の多さ、、、。


これから更に多くの大会が行われ、スター選手が生まれていくでしょう。ぼくのところにもフィジーク選手を目指す若い方々から毎月かなりの数、パーソナルトレーニングのご依頼が来ます。それだけフィジークに対して憧れる人が多いということではないでしょうか。


ぼくはフィジークという競技が好きなのです。フィジーク競技というよりフィジーク競技をしている人たちが好きと言ってもいいかもしれません。とにかくカッコいいのです。キツイ競技をしていても、変なプライドを持っていたりせず礼儀正しく爽やかなオトナな人がとても多いです。日本のフィジークチャンピオンたちはとても素晴らしい人格者ばかりです。


また大会会場の明るく盛り上がる雰囲気もとても好きです。アンチドーピングでスポーティな競技意識もあります。すべて本当に素晴らしいなと思っています。


また、競技としても万人が参加できるものです。確かにフィジーク選手の身体を一年や二年で造るのは難しいです。しかしトレーニングをきちんとした理論に則ってしっかりと続けていけば、誰でも大会に出場出来る身体を造ることが出来るんです。


ちょっと痩せたい、お腹を引っ込めたい。それでももちろん良いですが、トレーニングをライフスタイルに組み込んで、フィジークに出場出来るくらいの身体を目指すのも良いのではないでしょうか。


そこまでの身体を造ることが出来れば、一生太らないでカッコよく健康的なスタイルで生きていけますよ( ´ ▽ ` )


このフィジークという素晴らしい競技が、広く日本で浸透し、、、


「この海パン履いた大会はなに?ボディビル?」


ではなく、、、


「ああ、フィジークね!聞いたことある!ぼくもこういう身体になりたいな~」


というようにしようではありませんか( ̄▽ ̄)


パーソナルトレーナーとしてフィジーク競技の一選手として、、、


この素晴らしいフィジークという競技が広く一般性を獲得出来る事を望みます。


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