関嶋 梢オフィシャルブログ 「Stop N Go! 傘を持つのも面倒くさい」

関嶋 梢オフィシャルブログ 「Stop N Go! 傘を持つのも面倒くさい」

気象予報士・関嶋 梢のブログ
カリフォルニアから日本に戻りました。最近は傘を持ち歩くのがすっかり面倒になってしまいました。ところ変われど相変わらず一生懸命"のろのろ運転"しています!


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台風10号
もう備えは済みましたか?


尊敬する先輩である平井予報士が
きょうの夜のニュースで
「30年間気象キャスターをしているが
今回は経験したことのない台風になる」
という趣旨のコメントをなさっていたのが
とても心に深く刺さりました。

九州のご出身。
きっと沢山の方のお顔を思い浮かべながらの
力のこもった台風解説、
とても伝わりました。


5年間のアメリカ生活を終え
改めて日本で気象情報に接するようになって
すごく防災情報が進化したな!と
感じています。

一つには、色々な媒体で
気象・防災情報へのアクセスが
格段にしやすくなったということ。


二つ目は、データの可視化が進んで
見やすく、
そしてよりリアルタイムに
情報を得られるようになりました。

なるべく傘を持たず
身軽に動きたいズボラな私が
一番活用している
レーダーナウキャストですが、
無料で見られるものでも
かなり使い勝手が良くなっていて感動!


そして三つ目は、
解説がますます工夫され
表現も次の行動につながりやすい
言葉に変わったなということ。

今日は一日NHKを見てましたが
ニュースや台風の特設ニュースなどでは
「動ける今のうちに避難を」
との呼びかけが懸命になされました。

なぜ今かということ
(台風の動きとともに解説)
今なら安全に動けること
(実例を紹介)
風雨の様子を見ていたら手遅れになること
(時系列で行動プランを説明)
どこに行けば良いかということ
(安全な親戚やホテルなども提案)

このきめ細やかさ…
世界広しといえど、
なかなか他にない
レベルの高さだと思います。

これは今までの災害を教訓に、
「もっと命が救えたかもしれない」と
それぞれの分野での
懸命の試行錯誤の結果。
あるいは
救えなかった悲しさや悔しさを乗り越えて
生まれた言葉や視点だと思うのです。

情報を受け取る私たちも
ともに進化しなくては!と強く思います。

“備え”の知識をつけること
(ハザードマップで起こりうる災害を知る)
日ごろから最低限の準備をしておく
(家庭内備蓄、持ち出し袋のアップデート)
(↑これは個人の責任)
「まさか自分が」を捨て
「次は自分が」と考える
(気候は変化しています)
 (今までにない災害がどこでも起こりえます)

そう言えば少し前に
こんなニュースサイトが
あると知りました!

良いと思います。

アメリカにいるとき
こう言うのがあったら嬉しかったな…ウインク



日本は気象現象も激しいですし
地震も起きます。

でもだからこそ、
これだけ備える術を知っているし
生き抜く力が
身につけられるのだと思うのです。

私たちは強い。

まずはこの台風10号を
皆さん無事で乗り切りましょう。