まず、最初に。


小牧さんと鞠江ちゃんの物語。


本当に素晴らしかった。



あの子はすぐに大人になる。
障がいがあるから。子どもだから。
そんな言い訳が通じなくなる日が必ず来る



この小牧さんの元恋人の言った言葉がずしり、と重さを増しました。


鞠江ちゃんは、今まで小牧さんと付き合ってた女の人をみてきて、どう思ってきたんだろう....
そう考えると胸が苦しくなりました。


そんな想いが溢れてる場所が、たおちゃん演じる鞠江が、ネムノキに降る雨をみて、泣いてる場面なのかなと思いました。


あの涙は、自分に主人公をおきかえたのかもしれないし、主人公に同情した、感情移入したのかも。


でも、読み終わって、幸せでしたって言ってたからますますあの涙の意味が分からなくなっちゃう。


そして、小牧さんが良化隊に拷問されて、
椅子から落ちたときの場面。


なぜあの子にあの本を渡したのか、
君たちには分からないだろうし、
教えてあげるつもりもないよ


的なことを言うんです。
もしかしたら、小牧さんはこの本に賭けてたのかも、なんて考えてしまう。



時間がたつにつれて綺麗に成長する鞠江に、小牧さんはどうすればいいか分からなかったのかもな...




そんなことを考えながら、
二人が再会したシーンは、
確かにキュンキュンもあるかもしれないけれど、
とても感動しました。




そしてそして、堂上と笠原。



笠原が、関係が上手くいかない親との確執に逃げ出そうとしているのを
堂上がちゃんと向き合わせる。



そんな二人が羨ましく思えた。




本って、映画やドラマと違って、
読む人の一人一人にとって登場人物のイメージが違う。


辛いことや苦しいことがあっても、
小説の中では、忘れてしまう。


図書館戦争の中では、言論弾圧がありますが、
言論弾圧がない国に生まれてきて良かった。



読みたい本が読める、感動出来る。


それだけで幸せなこと。


中国では、言論弾圧?言論統制?があるようなので、日本は幸せだな、と感じました。


それに
50代くらいになったら、本屋さんの店員になってポップを書きたいなんて思うようになりました。



最後に、、、

有川浩さまの小説は何でこう幸せな気持ちにさせるのでしょうか....


阪急電車、海の底、レインツリーの国、、、


読み終わると、温かなほっこりする気持ちになります。


自分が悩んでることがちっぽけに思えたり、なんとかなるか~なんてね(笑)


映画化されるのがちょっぴり寂しくもあります。



なんて言ってたら、図書館戦争が読みたくなってくる(..)
がまん。









                                               Shioriクローバー