ホリヤン動向 | ヘルベルト・フォン・ホリヤンの徒然クラシック

ホリヤン動向

11月29日 札幌市立北白石小公演。すすきのラーメン「すみれ」私には油が強すぎる。札幌京王プラザホテル泊。



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この煙突を見ただけで喉が鳴る。



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内部に飛び込むとビール好きを刺激するかのようなディスプレイ。「ピルスナー、ハーフアンドハーフ、ブラック、それに瓶ビールいろいろありますが・・・」」なんでもええ、とにかく黄色い水の上に泡の載ってるやつ頼むわ。アルコールのキツいやつサービスしてや!ガラの悪いオッサンが入って来たおかげで大阪ミナミビール園になってしもた。



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一夜明けるとそこは雪景色。北海道の人で時々「雪なんか大嫌いだ」と言う人を見かけるが、無責任な内地者にとってはやはりロマンチックだ。白い恋人達になって雪の中を歩きたい。雪のソナタ。出演を依頼されても遠慮します。顔は問題ないけど寒うてさむぅーて。



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札幌交響楽団事務局長宮澤敏夫氏札幌市立米里小学校に来校。というより宮澤組組長現わると言った表現の方がピッタリだ。紫の上着の迫力と、足元の緑のスリッパとのアンバランスさが愉快。左より佐藤中部フィルファウンダー、一人おいて宮澤札響事務局長、中川札響事務局員。



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札幌テレビ塔(1957)設計は名古屋テレビ塔(1954)東京タワー(1958)と同じ人、「耐震構造の父、塔博士」といわれた内藤多仲(1886ー1970)。大阪のシンボル通天閣(1956)まで内藤の構造設計と知って驚く。私は内藤の作品が大好きだ。機会があるごとに紹介して行きたい。とりあえず作品を挙げておくと、大阪高島屋百貨店。歌舞伎座(取り壊し中)大隈講堂、明治生命館、大丸百貨店心斎橋店、世界平和記念聖堂、根津美術館、別府タワー、山梨県民会館、総持寺大祖堂、早大文学部校舎、博多ポートタワー、日生劇場、新宿区役所、八重洲ダイビルなど。行く所が一杯ある、長生きしなければ。



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札幌時計台。土佐の「はりまや橋」と並んで、観光客をガッカリさせる観光ポイントだが、雪は素晴らしい、その値打ち魅力は十倍に膨れ上がった。前のタオルを頭に巻いているオッサンはホリヤン。ホテルのタオルを持ち出した。



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仕事仕事で毛ガニを食うことを忘れるところだった。越前ガニよりさっぱりした味だ。あの独特の臭いも少ない。北海道で食べるカニの味はまた格別だ。


30日 札幌市立米里小公演。札幌交響楽団事務局長宮澤敏夫氏来る。元大阪フィル首席コントラバス奏者。同フィル事務局長を経て現職。宮澤氏が首席の時代の大フィルは朝比奈隆先生の全盛期でオーケストラの魅力は頂点を示していた。眼光鋭く指揮者を見つめ、背筋をピシッと伸ばして迫力のある弓使い、その姿は今でも脳裏に焼き付いている。一言で言えばカッコいいガクタイであった。そんな優れた奏者がマネージャーになるのは惜しいなと思ったが、次の大フィルを作って行くために敢えて楽器を捨てる選択に感銘を受けた。宮澤氏の和歌山の家に呼んでもらったことがある。トイレに立って彼の部屋の前を通った時、薄暗いが中が見えた。ど真ん中に素晴らしい名器が立て掛けてあったのだ。私にはそれが宮澤氏自身に見えて涙した。もちろんその後マネージャーとして業界の大きな存在となり、現在も札響の屋台骨を支える凄腕は健在である。


この日の朝、宮澤氏から電話があった。「昨日はスマン。和歌山から女房が来とってな早よ帰ってん。これからちょっと顔を出すわ」。昨日札響事務局に電話をしたが不在で「今札幌に来ているが、文化庁の仕事が終わったら釧路に発つので一言ご挨拶」と伝言を頼んでおいたのである。まさか来てくれるとは思わなかった。何しろ今日は札響も音楽監督尾高忠明氏の指揮で、同時刻に「キタラホール」で「フアーストコンサート」の本番があることを知っていたからである。嬉しかった。そしてホンマに来てくれた。感激だった。神様がタイミングを合わせててくれていたなら、この人と一緒に苦労をし、喜びも分かち合ったかもしれないのだ。そんな人が客席で私のステージを暖かく見守ってくれるている。アガるかなと思ったが、不思議なことにかえっていつもより落ち着いた出来となった。「頑張ってんなあ!来て良かったわ。ほんならこれで」相変わらずの素っ気ない口振り。でも顔はにこやか。私にはこれで十分だ。


終了後JR新札幌14時18分発特急おおぞら2号。釧路着18時14分。駅に降りたとたん魚の匂い。港からの海風が魚加工工場の匂いを運んで来ているのだ。夜市内居酒屋で中部フィルフルート奏者、上田花奈嬢の誕生会。何歳になったのかは聞けなかったが、名前の通り華のある魅力的な人。釧路プリンスホテル泊。



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あと一つの公演白糠養護学校を目指して釧路へ。スタートの南千歳駅とは打って変わって充実した顔。そう、オーケストラと共に演奏を重ねることによって筋金が入ったような気がする。音楽は私の強力な栄養なのである。



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特急「おおぞら」の車内販売。うつらうつらしていたら「お客様、美味しい十勝アイスクリームはいかがですか?」「買う買う買うで!」理由は分かるでしょう。「誰よりも君をアイス」。



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一輌借り切り状態。座席にまたがって撮っている指揮者の奇妙な姿を楽員達が撮っている。


12月1日 白糠養護学校公演。中部フィル文化庁公演の最終日。無事故でしかもクオリティの高いステージを重ねることが出来た。楽員、スタッフに感謝し敬意を払いたい。今日のサプライズゲストは楽員バイオリン奏者の中瀬扮する小牧市イメージキャラクター人形「コマッキー」実は八雲町で使ったものをもう一度使え、というアイデアが出て中瀬が入ってもいいと申し出てくれた。なんというプロ意識の高い子だ。なにせこの子若くて可愛くて上手くて、ホリヤンがするようなアホなことなんかさせたくない子なんだ。ここだけの話しだけど、この子を見つめるとホリヤンはポーと赤くなっちゃうんだ。来年度はアメリカに留学し腕を磨くと言う。私の予想ではもうオーケストラには戻ってこないだろう。寂しいが彼女の大きな飛躍のためにはその方が良い。演奏会は白糠養護学校そのものを物語るかのような暖かいものとなった。生徒代表S君が脳性マヒの不自由な体をおして大きな花束を指揮者に手渡してくれた時、不覚にも涙がこぼれてしまった。かつてアマチュアのトロンボーンの名手として鳴らした校長先生もその目は真っ赤。終了後釧路空港へ。さようなら北海道の大地よ、ありがとう素晴らしい人々よ。帰京。自宅泊?



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釧路の朝。眼下に河口に広がる町。啄木はこの町を暗い町と愚痴ったが、啄木のような感性をもたぬ私には明るく感じる。



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文化庁公演最終日「白糠養護学校」に入る。小、中、高と年齢層が厚い。上手く行くと良いのだが。



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本番中。左からバイオリン原、指揮ホリヤン、コマッキー中瀬、クラリネット北野、バイオリン綾川。一小節、一音でも生徒達に伝えたいという楽員の懸命の演奏はまず指揮者が感動してしまう。音楽家っていいなと思う瞬間でもある。