【妄想】
「オッパ
足が冷たくて眠れないの」
君が16歳
僕が21歳の冬。
ぼくは内心ドキドキしながら
平然を装って
『おいで』
と言う。
君は嬉しそうに僕のベッドに潜り込む。
僕は君の足を太ももに挟んで眠る。
早くに両親と離れ離れになった僕たち。
だからそれが
小さい頃から当たり前の冬の僕たちだった。
習慣とは怖いもので
それがおかしなことだ、
と君は気付けないままで。
僕は、、、
知っていたんだ。
イケナイコト
だと。
けれど僕は
この温もりを求めてしまう。
嘘をついてでも。
秘密を貫き通してでも。
君が知らない
僕だけが知っている秘密。
それを
胸の奥に押し込みながら。
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