回避と曝露(ばくろ) | アロマ心理カウンセラー Rosemary のブログ

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三寒四温とはよく言ったもので、ぽかぽかと春を感じる日があったかと思えば、身体が縮こまるような肌寒い日がやって来ます。

 

そんな日々を送っているうちにすでに3月も半ば。

 

満開を過ぎた梅と早咲きの桜とが混在して、目を楽しませてくれています。

 

 

私の自宅兼サロンから車で15分ほどの大きな公園は、毎年たくさんの梅の木が咲き乱れて目を楽しませてくれるのですが、今年もその公園へは行くことができませんでした。

 

毎年春になると、母の車いすを押してこの公園を訪れていました。

 

見事な満開の梅に母が歓声をあげて喜んでいた様子が思い出され、母が亡くなってからはどうしても足がそちらに向かいません。

 

 

思い出すと辛くなるので、回避しているのですが、私が回避している場所は他にもあります。

 

それは、母が息を引き取るまで入院していた病院。

その病院周辺の道は、無意識に回避してしまっています。

 

 

こういうことって、悲しいできごとばかりではなく、恐怖を体験した後や、人からひどいことをされた経験などに対しても起こりますよね。

 

夜道の一人歩きで怖い思いをした後では、その道を避けたりします。

エレベーターに閉じ込められてしまった経験の後に、エレベーターに乗れなくなることもあるでしょう。

 

また、以前ご相談に来られた方は、幼少時にご両親が離婚した原因となったある女性が「X県」の出身だったからということで、「X県」と聞くのもイヤ、もちろん新幹線などで通過するのもイヤ、とおっしゃっていました。

 

 

こういう感情を克服するのは容易ではありません。

 

自然と気にならなくなるまで気長に待つというのもひとつの方法ですが、生活などに支障があるから積極的に克服したい、という場合には「曝露療法」というものがあります。

 

ちなみに、「暴露」ではありませんよ、念のため。

 

曝露療法とは、その回避している状況に対して意図的に直面して少しずつ慣らしていく、というものです。

 

エレベーターでしたら、先ずは誰かと一緒に乗ってすぐに出てくる、それが大丈夫になったら、1階分だけ乗ってみる、のように、少しずつ少しずつ慣らしていくのです。

 

もちろん無理は禁物で、少しでも心がざわざわしたら中止や延期をします。

 

でも、「あ、少し大丈夫になってきたかも。」と思えるようになったらしめたものです。

その「大丈夫」な気持ちを誰かと分かち合い、喜びあいながら、少しずつ。

 

後退するときもあるかもしれませんが、焦らずゆっくり。

 

 

私も来年の春には誰かを誘ってあの公園に満開の梅の花を見に行ってみようと思います。

 

 

 

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