☆今回のお話☆
風の部族領と真国との国境沿いを歩いていたヨナたちは、黒いマスクの真国の兵士らしき人々に囲まれてしまいます。

一行が警戒する中、リーダーらしき人が進み出ます。黒髪でキツネ目の男です。空気の違う奴と感じるハク。

するとその男を先頭にして兵士らは急に土下座のような姿勢で降参を告げます。

あっけにとられるヨナたち。何もしてないのに降参と言われても、何のことかわからないです。

キツネ目の男は真国第二王女タオに仕えるヴォルドという人でした。

四龍の噂を聞き、真偽を確かめるべく高華国に来たそうです。さらにヴォルドが言うにはタオ姫に会ってもらいたいとのこと。それが真国と高華国の未来のためだと言うのですが‥‥。


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真国 国境近くの町 潸潸(サンサン)にやってきたヨナ一行。

ヴォルドの申し出にキジャは断固反対、ジェハもお偉いさんの見世物ではないと難色、見世物でもなく危害を加える事もないと言うヴォルドにハクもうさん臭いと言っていたのですが、結局付いて来たようです。

真国とは風の部族領の南、温暖で資源も豊富、しかし高華国との国交は途絶えているとのこと。

潸潸は小さな町のようです。路地には布を売る店などがあり、広場では寸劇のようなものが催されています。

その芝居の内容と言うのが、ついこの間のクシビの砦での戦闘の様子でした。

砦には真国の人々も奴隷として働かされていて、戦闘を目撃していたのです。

「処刑されようとする少女を助けに来たのは高華国からやって来た、鋭き刃の爪を持つ白き妖怪」

キジャのことのようですが、その白き妖怪役はなんと白猫‥。愕然とするキジャと吹き出すジェハ、ハク。

そこへ芝居を見ていた男が、高華国の化け物を英雄扱いするなと騒ぎ出します。キジャ役の猫を掴み放り投げようとします。

そこへ現れたのが背中に長くて細い三つ編みを垂らした若い男。三つ編みの男は、騒いでいた男の顔面を蹴りつけ猫を救出。

三つ編みの男の名はアルギラ。ヴォルドの同僚でした。小動物に目が無い様子のアルギラ。ぷきゅーを見て『ちっちぇ〜にゃんこ』と大興奮です。

ヨナたちはヴォルド、アルギラに連れられタオ姫のいる桃地渓谷(とうちけいこく)に向かいます。

しかしアルギラに足蹴にされた男が気になることを‥

アルギラ‥売国姫の犬か‥
コウレン様が高華国を打ち破り、この国を守ってくださる。
化け物に死を。高華国に滅亡を。


☆☆☆
桃地渓谷
タオ姫とはヨナよりも年若い少女でした。四龍に会いたいとは言ったが、本当に連れて来るとは思わなかったらしく、とても恐縮しています。

タオ姫いわく、真国は今2つの派閥に分かれているとの事。

ひとつは姉コウレンの開戦派。高華国に戦を仕掛けようとしているようです。

もうひとつはタオ姫の派閥。タオ姫はなんと、真国が高華国の属国となることを希望しているとのこと。


☆感想☆
本格的に新展開に突入しましたね。
ばっちりヨナ側になりそうな新キャラが登場したのは意外ですが嬉しい!楽しくなりそうです。

ヴォルド、アルギラ、タオ姫。昔のヨナ、ハク、スウォンみたい。
タオ姫に対してぞんざいな口をきくアルギラ、ハクのようですね。
でもタオ姫に思いを寄せてるふうなのはヴォルドの方のような感じです。
このへんの展開も期待したいですね。

タオ姫がなぜ高華国の属国になりたいのかもたいへん気になります。

スウォンも真国に興味を持っていたようなので、きっと絡んでくるんでしょうね。