色が言葉のように気持ちを語る、なんてことがあると思いますか?

 

 

緑は恋を表す色でした。

告白するときには、この色のお洋服で出かけていたとか。

5月の色でもあり、5月1日には、人々は皆これを着て出かけたのだとか。

今は何色をいつ着るか、なんて自由ですよね。今ですと、誕生石がポピュラーな私たちの時代ですが、この時代の人々も、色と時を合わせて使い、楽しんでいたようですね。

 

婚約中の男女もこれを着ていたと言います。

 

それで思い出すのが、有名なこの絵。

 

ファン・エイクの「アルノルフィーニ夫妻像」

 

美しい緑色の洋服を着ている女性と毛皮付きの豪華な衣服を着ている男性。

この男性はを商売をしている富裕層だとのことなので、絵にもそのこだわりが反映されているようです。

 

女性の方は妊娠中なのか、それを装っているのか、(そういう習慣があり、史実的にはこの夫妻に子供はいなかったということなのですが)いずれにせよこの絵はそうした男女の<仲睦まじい、子供を欲しがっている>様子を表しているのだ、と、色が教えてくれています。

とはいえ、この絵はかなり暗示的で、象徴をどう解釈するのか、意見が別れている絵なのですが…

 

5月はみどりが濃くなり、生き物の生殖本能も刺激される季節。恋の季節ですね。

 

自分好みの色を見つけるのも楽しいかと思います。

 

緑は惑星でいうと金星に結びつけられる色です。

愛と幸福の象徴。

 

カラフルでジョイフルな毎日を虹音譜