10月28日


伊吹が7歳のお誕生日を迎えました。


二階から垂れ幕吊るしたいくらいめでたいわ。





毎日毎日可愛いねと言い続けて早7年。


どんなに悲しくて苦しかった時も、ずっとずっと可愛くて愛おしくて、それだけは生まれた時から絶対に変わらない。





7年前の今日は、麻酔が整わない中でのそれはもう本当に壮絶なお産でした。


きっと当時の私に何を言っても聴く耳を持たないだろうし、でもでもだっての繰り返し。


だけど、泣けるうちに泣いておいてよかったな。


7年も経てば周りにもう大丈夫だと思われて、簡単に泣き崩れたり壊れたりは出来ないから。






いつどんな時も、可愛くて愛おしくて毎日頑張り続けてきた伊吹。





隣で絵本を読んだり楽器を鳴らすと、薄らと左目を開け、こちらの気配をじっと伺っている様子。


触れながら話しかけると、呼吸器の吸気時間がフッとのび、何かが不快なときはヒッヒッフーと息を短くリズムを刻みます。






呼吸は伊吹にとって意思伝達の手段であり、言語のようなもの。


音の深浅や長短、その些細なリーク音の違いから、伊吹の意思を丁寧に汲み取り、私たちはコミュニケーションをとっています。


モニターの数値やアラームなんて必要ない。


少し離れたキッチンにいても、夜眠っている時だって、この僅かな音の違いだけで、伊吹のことは全部お見通し。






そんな伊吹にとっての最高の娯楽は、あたたかい湯船に浸かること。


全身の力を抜いて頬をピンクに染めながら、訪看さんと訪問入浴のスタッフさん方に、花よ蝶よと可愛がらている姿は、私にとっても最高にうれしい時間です。


お年頃なので一丁前に泡洗顔とトリートメントをしているいぶちゃん。

ちなみに10月はピンクリボン月間(乳がんの早期発見・治療の啓発)ということで、訪問入浴会社さんがピンク色の入浴剤を用意してくれていて、伊吹はいつも優雅に薔薇の香りのお風呂に入っています🌹笑


誰の目から見ても明らかに、とまではいかないけれど、慣れてくれている人達にとっては、伊吹の喜怒哀楽は年々とても分かりやすくなってきていて。


お誕生日当日の今日も、湯船に浸かりながらみんなにハッピーバースデーを歌ってもらい、とっても気持ちよさそうないぶちゃんでした。






お外に出ると風が気持ちいいのか、いつもとはまた少し違う顔を見せてくれます。


春夏秋冬の定義を理解することは難しくても、あたたかい、冷たい、気持ちいい、まぶしいなど、少しでもいろんなことを感じてほしい。





イブちゃんがまだバブちゃんの頃は、私の心臓にもウブ毛しか生えていなくて、外での他人の目がちらちら気になったけど、今は全く気になりません。


不憫だ、かわいそう、と思われる事よりも、この子と外に出られる喜びや幸せの方が圧倒的に勝るから。


そして、不憫だと思う人よりも、心の中でエールを送ってくれている人達の方がずっと多いことを知っている。






今さら何を言ったって時間は戻らないし、こちとらきっと時間が限られている。


矢印の方向を自分に向けて後悔や自責の念を抱く暇があるのなら、その分矢印を伊吹に向けて、精一杯の愛情を注ぎたい。


きっとそれが伊吹にとっても、私にとっても、周りのみんなにとっても一番だから。






子どもを産むということは、その子の人生に責任を持つということ。


そこに障害の有る無しは全く関係ありません。


24時間ケアで年中寝不足、そんなことは取るに足らないし、私なんかより伊吹の方が何百倍も何千倍も頑張っている。


伊吹と人生を歩んでいくんだと腹を括った今は、どんな苦労も生きてくれているからこそだと心から思えます。





今日に辿り着くまでに支えてくれた沢山の人達に感謝をしながら、これからも一日一日を大切にしていこう。


いつも温かい心遣いを本当に本当に本当にありがとうございます🫶






伊吹が伊吹らしく、7歳の毎日も少しでも多くの幸せを感じられますように。


お誕生日おめでとう。


生まれてきてくれて本当にありがとう。




昨日はみんなでパーティーをしたよ🥂


7歳の伊吹もどうぞよろしくお願いします🦄