修了式があり、今日から伊吹は春休み🌸


4月からはピカピカの2年生です。






一年前の今ごろは入学を心待ちに毎日ワクワクしていました。


その反面、この特別支援学校では初めての医療的ケア児となる伊吹が、どのような学校生活を送れるのかが具体的にイメージしづらくて


また私自身が、生活リズムの変化にうまく順応できるのかという不安もありました。






だけど、何か新しいスタートに立つときに不安があるのは、きっと障がいが有っても無くてもみんな同じ。


どうか伊吹が穏やかに、少しでも楽しい学校生活を送れますようにと願いながら、この一年間を過ごしてきました。


訪問籍ではあるものの、スクーリングで学校に通い、自宅でもしっかりと課程を重ね、伊吹にとっては沢山の刺激を得られた一年だったと思います。






4月、入学式。




一生忘れられない晴れ姿。


先生に生花のブローチをつけてもらい、ドキドキしながら入場しました。


小学部の新入生は伊吹一人だけですが、中学部と高等部も合同の入学式。


大きなファミリーに迎え入れてもらったような気持ちになり、心強いスタートをきりました。






5月




初めての運動会。


伊吹はどんな競技に参加できるんだろうという母の心配をよそに、ほぼ全ての競技に参加する事ができました。




ゼーゼー息を上げながら数十キロのバギーを押すパパと、優雅に体育館を駆け抜けるいぶちゃん。







6月







先生と一緒にひまわりの種を植えて、校庭に出て水やりをしました。







7月







まだかまだかと開花を楽しみにしていた向日葵が、7月の終わりについに花を咲かせました。



伊吹はスプーンを握らせてもらい、土を耕すところから始まって…



こういう経験が初めてで、本当にうれしかったなぁ。







8月



初めての夏休みを満喫。





久々のゆったりスケジュールに、母もホッと一息。



伊吹もちょっぴり日焼けなんかしちゃって、楽しい夏の思い出が沢山できました。







9月





スクーリングの日に、強火イブ担のじいじと。



図工の時間には先生と一緒にローラーを転がしてお花の茎をつくり、大作が出来上がりました。










10月





引き続きいろんな制作をがんばったり、野菜の種を植えたり。



誕生日を迎えて7歳になりました。



この頃に2本目の乳歯が抜けて、また少しお姉さんに。







11月






初めての文化祭。



ハリーポッターの劇では、グリフィンドール寮に配属された新入生役を務めました。



時間にして30〜40分のことですが、あの伊吹が私達親の手から離れ、先生にバギーを押してもらいながら劇をやり切るなんて。



吸引などの心配からつい駆け寄ってしまいたくなる気持ちを抑えて、またひとつ親離れ子離れのステップを踏むことができ、



保護者席から俯瞰して見る我が子の姿に、大きく胸を打たれた文化祭でした。








12月



伊吹以外の家族がみんなコロナになり大ピンチ。



半月ほど学校をお休みしましたが、訪問教育では楽器や絵本、感覚あそびなどに取り組みました。



クリスマス、お正月は家族でゆっくりと過ごして、楽しい冬休みになったかな?









1月





秋に種をまいた人参と大根が実り、先生と一緒に葉を持って引っ張り上げ、収穫することができました。





伊吹の食事には週4〜5回とほぼ毎日豚汁を作っているので、これらも豚汁にしてみんなで美味しくいただきました。







2月


ヒトメタ入院があったものの、訪問教育では数種類のオレンジの香りを比べたり、ひなまつりに向けて制作をがんばったり。









3月





もしも校内で急変した時などのことを想定して、実際に学校に救急車がきてくれて訓練等をしました。






年度末ということで、小学部のお友達、先生方とみんなで記念撮影も。








ついこの間入学したばかりなのにという感覚で、あっという間の一年生でした。



家族の体調不良時や2月の入院でお休みしたことはあったけど、



それ以外の伊吹自身の体調不良での欠席は一度もなく、元気に過ごすことができました 合格







先生方も伊吹の快不快、喜怒哀楽などを読み取ってくれて



「いぶちゃん、今はジッと集中して聞いてくれてる感じ。」



「今はちょっと力が入っていて不快なのかな。笑」



なんて話してくれると、



"あぁ、母親である私の勝手な思い込みなんかじゃなくて、第三者から見ても伊吹の感情ってちゃんと伝わっているんだ"



と実感できてうれしいです。







伊吹の社会的な居場所が出来た安心感はとても大きく、



ほんの数ミリの成長に全てを注いでくれる学校の先生方には、どれだけ感謝してもし足りません。



そんな母の気持ちと同様に、伊吹も周りの人達に満たされて、同じように感じてくれていたらいいな。












秋頃に授業で植えたチューリップの球根も、花を咲かせました。



どうか2年生の毎日も穏やかに、少しでも多くの幸せを感じて過ごせますように。