2024年4月2日:パート3

 18時過ぎ。高崎の自宅からのブログ。あ、東京の友人からメールが届いている。「一太さん、言動には十分、注意してくださいね!行動もよく考えて!!」だって。細かいことは言わないが、自分の性格をよく知っているよなあ!!(笑)

 前回のブログで、アメブロのランキングに言及した。このブログの強みは、視聴者数ではない!!永田町や霞ヶ関で視聴率が高いことだ!!東京のマスコミ関係者にも、よく読まれている!!
 
 ちょっと書き方を誤ると、それこそ全国ニュース(Yahoo!ニュース?)になってしまう危険性がある!!(笑)慎重に言葉を選びながら、このシリーズを書き進めたい!!

 叩き上げの党人派政治家だった亡父 山本富雄が、よくこう話していた。

 「あのな、一太。政治家は、常に最悪の状況を想定して、動かなければならないものなんだ!」と。「最初から、物事は最も望んでいない方向に行くと覚悟しておけば、何があっても慌てる必要がなくなる!そうだろう?!」とも。

 とにかくカッコいい親父だった!!その言葉を思い出しながら、昨晩から、もの凄いスピードで頭が回転している!!パソコンのキーボードを叩いている今も、様々なシナリオやシミュレーションが浮かんでは消える!!

 怒っているわけでも、焦っているわけでもない!!精神的に興奮(高揚?)している状態だ!!こんな時に体内からアドレナリンが噴出するのは、政治家である証拠だと思う!!

 さて、どんな組織も、1人1人の異なる人間から成り立っている!!独裁者でもない限り、個々のメンバーの「独立自尊の魂」をコントロールすることなど出来ない!!ましてや、政治家は、それぞれが選挙を勝ち抜いてきた「一国一城の主人」だ!!

 国会議員の時もそうだった。敵の中にも味方がいる。そして、味方の中にも敵がいる。政界とは、そういうところだ!!

 え、もちろん、市町村長も県議も、知事の「敵」であるはずがない!!時にはせめぎ合い、時には協力して、より良い群馬県を創り上げていくための存在だ!!知事である自分にとって、彼らは、ある時は頼りになる味方だし、またある時は「手強いライバル」でもある!!

 いい機会なので、自分が「知事と県議会のあるべき姿」をどう捉えているのかを、シリーズ連載で発信していくことにする!!会派や当選回数に関係なく、全ての県議の皆さん、県民の皆さんに、ぜひ知事の真意を知っておいて欲しいからだ!!

 誰でも知っているように、知事と県議会は地方自治の両輪だ。役割分担は、明確に規定されている。すなわち、知事は執行機関であり、県議会は議決機関だ。

 知事は予算案や条例案を作成し、議案として、県議会に提出する。そして議決された予算の中で、事業を実際に実施していく。地域産業を活性化させることも、知事の重要な責務だ!!

 これに対して、議会は県から提出された議案の審議を行い、県政の方針を決定する。加えて、知事が実施した事業や政策が適正かどうかのチェックを行う!!

 そもそも、県議会が存在する目的は、知事の暴走をコントロールすることだ!!すなわち、知事と県議会の間には、宿命的な「緊張関係」が存在する!!

 こうした構図の中で、知事は県議会を説得して、自分がやりたいと思う政策を1つでも多く実現しようとする!!対して、議会は、知事に歯止めをかけ、少しでも自分たちの思う方向に政策を誘導しようとする!!

 どれほど知事と県議会の関係がスムーズにいっているように見える都道府県でも、内情は同じはずだ。県政は、知事と県議会が切磋琢磨する中で、運営されていくものなのだ!!

 この4年間、色々と紆余曲折やちっちゃな対決はあったものの、知事と県議会、特に知事と最大会派である自民党との関係は、比較的、スムーズに進んでいた感がある!!実際、過去4年間で知事が県議会に提出した議案の全てが、圧倒的多数で(ごく稀に全会一致で)可決されているのが、何よりの証左だ!!(感謝)

 しかしながら、ここ最近、特に自民党執行部が新しい体制になった後、よく幹部の方々から、次のようなお叱りを受けるようになった!!

 「知事の新しい政策や事業について、もっと前広に相談してもらわないと困る!!」と。

 4年以上前、知事に就任した当初は、国政と県政の違いについて、戸惑うことも多かった。大統領に近い県政と、議院内閣制の国政では、行政と議会の関係が違うということが、(理屈は知っていても)肌感覚で分からなかった!!

 当時、自民党県議団の幹事長で、高校の先輩でもある星名県議(星名先輩)からの指摘や、知事の最大の支援者の1人だった中沢丈一前県議、同じ草津町の出身で、政治的盟友とも言うべき萩原渉前県議等からのアドバイスも頂戴しながら、改善を図ってきたつもりだった!!

 例えば、県議会開会中は、知事会見での新しい事業や政策のタイムリーな発信を控え、出来る限り県議会(本会議や常任委員会)の審議の中で、取り上げてもらうようにした!!

 重要な人事は、(枢要な人たちには)発表前に知らせるようにしているし、これからの構想や目標に関しても、県議団執行部との定例の意見交換会で、なるべく伝えるようにしてきた。

 自民党を含む各会派の要望も真剣に受け止め、可能な限り県政に反映させようと努力している!!自分なりに、県議会、特に自民党県議団とのコミュニケーションを増やす努力をしてきたつもりだった!!

 しかしながら、同時多発的に各部局で様々な事業や政策が展開される中、丁寧な相談や情報提供が疎かになっていた面は、確かにあったかもしれないと思う!!

 執行部の方々から、「事前に聞いていないことが新聞で報道されたら、地元の有権者に説明出来ない!!その点をよく考えて欲しい!」と叱られるのは、至極、当然のことだ!!

 この点は素直に認めて、お詫びしたい!!これまで知事が打ち出した様々なコロナ対策や災害対策、前例のない新しい事業も、全面的に支援してくれているのだ!!

 配慮の足りなかった点は反省して、(時にはせめぎ合いながらも)よりスムーズな連携が図れるよう、努力を重ねていきたいと考えている!!

 先ずそのことを断った上で、事前の情報提供や連携が「なかなか難しい局面もある」ということは、ぜひ理解して頂きたいと思う!!さらに言うと、お互いの違和感の根底には、山本一太の県政に対する認識が、「前知事の時代と違う」という事実がある!!

 この点に関しては、このシリーズ連載の中で、詳しく解説していく!!

 さあ、そろそろ夕食の準備を始めないと!!

追伸:夕方。このブログを書く前に、市内のジムで汗をかいた。いや、「無理のない筋トレ」しかやらないので、大して汗はかかない。誤算だったのは、いつも使うマシンが、1人の人にずっと占拠されていたこと!!(ガクッ)

 次回は、運動メニューの順番を変えることにしよう!!