昨日、東京国際フォーラムで行われたトークイベント「Nスポ!2018 アニ×パラステージ」に
出演させて頂きました。
パラスポーツの魅力をアニメで描く「アニ×パラ ~あなたのヒーローは誰ですか~」のテーマ曲のお話を頂いた時期と、
「もし君を許せたら」の制作、AL「TIME」の全国ツアーが重なっていて。
是非歌わせて頂きたい、という気持ちと、
まだ輪郭がはっきりと見えきっていないドラマ新曲制作と、
新しいバンドメンバーを迎え新しいグルーヴの中で心と体が色んな反応を見せていたので、
自分の力不足で今回はちょっと難しいかもしれないな、と思いつつ、一度考える時間をもらいました。
今までも応援歌、テーマ曲を歌ってきたからこそ、
1曲1曲新しい驚きと興奮をお届けしたい。
それでいうと、今回もしテーマ曲を作るなら、
自分の言葉とメロディで届けることを、改めて大事にしたい。
ただ限られた時間の中で、現実的にそれが本当に可能なことなのか迷っていて。
そんな中、企画書を改めて家で読んでいる時、
第3弾の今回は「ベイビーステップ×車いすテニス」のアニメに、
プロ車いすテニスプレイヤーの国枝慎吾さんがキャラクターとして登場、とあって。
絵コンテや国枝さんがプレーされている映像を見ているうちに、イメージやアイディアが浮かんできました。
パラスポーツの魅力を届ける、広げる。
そのテーマ曲を作る。
勿論その想いにも共鳴しましたが、何よりも、
ハンディある、なし、関係なく、国枝慎吾さんがひとりの人間として、強く輝き、テニスをしてらっしゃる姿に、
私の中の何かが動き、単純に、あ、この方に届く曲を、そして頑張っているみんなに、歌を届けたい、って思いました。
上手に言えないけど、入り口が、歌を歌う人として応援したい、じゃなくて、
ひとりの人間、家入レオとしてそのプレーを見た時に、応援したい、って気持ちが生まれて。
私が、その想いを伝えるにはどうしたらいい?って考えた時、
絵も下手だし、縫い物もできないし、料理も自信ない...あ、でも歌は歌える!じゃ曲作ろう!という。
そこからやらせて頂きたいです!のお返事をして、
さらに国枝さんのドキュメント作品や試合映像を見て。
本当にシンプルな心の動きから、テーマ曲「Spark」を作りました。
青いテニスコートと車いすに乗ってプレーする国枝。
私には、それが青い海に漕ぎ出していく一隻の船に乗っている姿に見えて。
サビの「青い海を見つめて 何を待つ?」という言葉が生まれたんです。
そして、ハンディある、なし、男の子、女の子、性別関係なく、
ひとりの人間として生きていく勇気をもらいました。
明るい場所に行くための近道も魔法も、ない。
ただひたすら同じように見える練習を毎日、地道に続ける先にしか答えはない。
その答えが見えるのか、そもそもあるのか、も、分からない。
分からない中で、踏ん張る孤独。
でも、やり続けていくことでしか、見えててこない何かがきっと、ある。
そんな厳しい現実に私自身時々、心が折れそうになるけれど、
それを国枝さんは、まっすぐに笑いながら、でも本当はきっと、苦しい中でやられていて、感銘を受けました。
今、何も見えなくて泣きそうな人に、自分の人生を生きている、またそうしたい、と願っている全ての人聴いてもらいたいです。
実際昨日イベントでお会いして、お話して、
笑顔って、その人の生き方が溢れ出した瞬間のことを言うんだな、と思いました。
イベントにきてくれたみなさんも、どうもありがとうございました。
とても嬉しかったです。
映像、曲もフルで聴けるのでよろしくお願いします。
家入レオ「Spark」 アニメ×パラスポーツ『アニ×パラ』第3弾“車いすテニス”テーマ曲Ver.