なかなか面白かったです。
歌謡曲meetsシティポップの時代
いしだあゆみから広末涼子まで。
歌謡曲がシティポップ勢との出会いから変革期を迎えた70s後半〜90s初頭の名曲を、独自の視点で100曲セレクト。
つまりはJ-POP誕生前夜までの流れを、シティポップ的観点から紐解いた本ですね。
昨今の世界的なシティポップブームの影響で、この手の解説本やオムニバスCDは結構出ていて、ちょっと食傷気味ではありますが、なかなかマニアックでした。
しかしこういう本を読んでいて、いつも感心するのは歌謡曲の雑食性。ロックだろうがソウルだろうがディスコだろうが、流行りモノは何でも取り込んで、最終的に「歌謡曲」としか言いようがないものにしてしまう。
そこにはいわゆる仕掛け人がいて、林哲司だとか角松敏生、時には山下達郎だったりYMOファミリーだったり、今「掘ってる」人たちはそこに注目してる訳で、そういうのが凄くよく分かりました。
でもそういう風に研究するのも良いけど、正直歌謡曲なんてもっといい加減なものだと思うんですけどね
(J)