作家の橘玲さんが、鈴木大介氏の『最貧困女子』(幻冬舎新書)と中村敦彦氏の『日本の風俗嬢』(新潮新書)を題材に現代日本の貧困について考えてみたという記事、

  風俗嬢にもなれない「最貧困女子」問題の解決法とは?
   [橘玲の世界投資見聞録]2014.12.25

 から、私が感じたことを書いています。


 ・最貧困女子と三つの障害

 現代社会の最大のタブー、精神障害、発達障害、知的障害の三つの障害が最貧困女子にみられる。

 鈴木大介氏が著書『最貧困女子』(幻冬舎新書)のなかで書いていることだそうです。

 この三つの障害があるために付き合うのが面倒で、友達という社会資本を失い、最貧困におちいる。

 話がなんか噛み合わない、空気が読めない、すぐに理解できない、何かに固執するなどなど、なんか付き合いづらいと感じ輪から外されてしまう、ありがちですよね。

 その上、福祉事務所のひとたちも、「3つの障害」を持つ相談者に公的サービスを提供することは面倒くさい。

 福祉関係者がめんどくさいってどうよって思いますが、記事にもあるように、あの人たちはただの公務員で、何か特別な訓練を受けた人たちではないというのが現実です。

 まれにそうではない方もいますが、そういう方はごく少数なんだと思います。

 12月19日の朝日新聞デジタルの記事を読んでも、この辺を痛感します。

 「ティッシュって甘いんだよ」幼い姉妹、母と空腹の日々
    2015.12.19朝日新聞デジタル


 福祉にすがろうとした母子家庭の母は、一辺倒な冷たいとも感じる対応に、折れてしまう。
 
 『生活保護を申請しようとしたら、役所では、うつだと話しても、「もう少し働いたら」と何度も促された。』

 『国民健康保険を滞納したために呼び出された役所では、「収入10万円でも払っている人はいるんだ」と職員に言われた。』

 臨機応変に対応することができないんだと思います。

 ではどうしたらいいか?


 ・最貧困女子を救うには

 福祉の民営化。

 ここに活路があるのではないかと筆者は言っています。

 『奇特なひとがビジネスとして、社会から排除された面倒なひとにさまざまなサービスを提供できる。』

 福祉をボランティアではなくビジネスにする。

 一瞬営利主義におもえて、でも、そうすればこそ競争原理から、提供されるサービスは向上していく。

 利用者にとっても、提供者にとっても、いい結果につながるのではないでしょうか。

 すごいなー、こういう考えってと、感心頻りな私です。

 でも、これを実現させるにはどうしたらいいのか?

 私たちにできることはなんなのか?

 多くの人が、今のこの現状に気づくことが始まりなのか?

 
 今回、橘玲さんの記事は、私が最近感じてモヤモヤしていたテーマとリンクしていたので、さらにいろんなことを感じ、感じたままに自分の気持ちを書きました。

 日本に今ある、見えづらい貧困や格差社会というものが少しでも改善され、笑顔の人が増えたらいいなと思います。




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